私が出逢ったツインソウル・魂の伴侶‐10
ツインソウル 魂の伴侶である彼との出会いから現在までを書き綴っています。
「会うのは今日が最後。」
この言葉の破壊力は凄まじかった。
そのあと私も彼に何が話したけれど、ほとんど内容は覚えていない。
でも、時間が来て帰る途中、地下鉄の駅のホームで、
「また連絡します、、いや、しないかも」
と言って別れて行った彼の姿に、決して冗談や曖昧な気持ちで下した決断ではないとは感じていた。
それからは、「今日で最後」という言葉だけがこだまのように繰り返し続ける毎日。
あの時彼は何を話しただろう?
そう冷静に振り返ろうとしても、私の感情が先に立ち、それを阻止してしまう。
本当にもう会えないかもしれない、という不安。
20数年待ってようやく再会できたのに、また離れ離れになってしまうのかという怖さ。
ひとりで勝手に決断した彼への怒り。
もしこちらから連絡して、彼に拒絶されてしまったらという恐れ。
そして、「またわたしは彼に遠ざけられてしまった」という悲しみ・・・
これだけのいくつものネガティヴな感情を感じながら、どうしたらいいのかなんて考えつく訳もなく・・・
一番強烈だったのは、同じ思いを過去にも一度していること。
彼に対する気持ちを封印しなくてはいけなかったあの時のことが真っ先に蘇ってきた。
「好きだとも言わせてもらえないまま私はふられてしまった」という記憶が今回のことと重なって思い出されてくる。
今回だって、わたしは何もしていないのにふられてしまったようなもの・・・
そう思うと悲しかったし、心は痛かった。
でもやがて、
気持ちをハッキリと伝えた結果、NOと言われるなら、もうそれを自分でしっかりと受け止められるくらいの大人にはなってる、
まだそれなら納得もできるけれど、
今回のように、私の気持ちも考えも介在しない結論にはどうしても納得が行かない、
という新たな気持ちが湧いて来たのだ。
ふたりのことなのに彼はひとりで結論を出した。
日を追うごとに、それがどうしても強く心に引っかかってくるようになっていった。
そして、数日経って、
「過去と同じ経験をする訳には行かない。
私はもうあの頃の私じゃないから。
きっとこの出来事には重要な意味があるはず。
それに気づかないまま、このままで終わらせてはいけない。」
という思いに至ったのだ。
もし、わたしがこのままで終わらせてしまったら、わたしは高校生の頃から何も成長していないことになってしまう。
この10数年、様々なことに悩み、苦しみ、そこから学んで来たことを無駄にしてしまう。
これは、わたしが愛について何を学んで来たかの試験なのかもしれない
そう強く感じたのだ。
わたしが愛について学んで来たことの中に、
自分の愛に自信を持つこと。
そして、その自信にもとづいて、「自分はどうしたいのか?」という気持ちに素直に正直になること。
というものがある。
でも、この時点ではわたしはこのどちらも出来ていなかった。
頭では分かっていることでしたが、経験値が足りていなかったのだ。
人生で最も好きだった人を相手に、今それを実践しなくてはならない、
それは分かったけれど、何がが足りない・・・
背中を押してくれるような何か強い力が・・・
そして別れた日から6日目、それは突然見つかった。