私が出逢ったツインソウル・魂の伴侶‐12
ツインソウル 魂の伴侶である彼との出会いから現在までを書き綴っています。
愛に自信を持ち、その自信にもとづいて自分がどうしたいのかという気持ちに素直に正直になる
大雪の夜、わたしはそれを実際に行動に移すことができた。
「わたしは彼を愛している」
そして、
「彼と会うことを最後にしたくない。ずっと会い続けたい。」
自分の愛に自信をもって、自分がどうしたいかを誰にでもハッキリということができる。
そんな気持ちで彼に会いに行った。
少し話は戻って・・・
彼のことを少し書こうと思う。
「今日で会うのが最後」とわたしに告げた日の2週間前から彼は悩み始めていた。
2週間前というと、わたしが映画に誘った直後で、それまでのセラピストとクライエントに似た距離感や、カラオケや食事を一緒にしたり、昔の話をする友人、という関係から少し変化を見せていた時期。
「ボヘミアン・ラプソディ」(伝説のバンド「QUEEN」の歴史を映画化したもの)を一緒に見に行く、という誘いがきっかけとなり、彼は自分の好きだったバンドのことを次々に思い出し、わたしに夢中でその話をしたのだ。
彼にとってそれは思いがけない、自分らしくない行動だった。
音楽を捨てて以降、誰にもこんなテンションで熱く語ったことはないかもしれない。
ましてや、女性にこんなに音楽の話を夢中でしたことも、過去にはないかもしれない。
そして、好きな音楽の話をすることが、こんなにも楽しいことだと感じたのも何十年ぶりだろう。
彼は、わたしをただ女性として気に入っているだけではなく、一緒にいて話をしたり、歌を歌ったりすることが楽しくて仕方ないと感じている自分に気付いたのだ。
それと同時に、この自分の感情と、わたしの感情のギャップにも気づいてしまった。
きっと彼女は親切でじぶんに付き合ってくれているだけ。
いくら昔好きだったとはいえ、もう何十年も昔の話、今のじぶんを好きでいるわけではない。
そう彼は考えたという。
だから、このままお互いの感情にギャップがあるまま会い続けていったら、きっと私を苦しめるだろう、そう考えた結果が
「今日で会うのは最後」
という結論だったのだ。
それほどわたしは彼に対して男性を全く感じていないかのように、彼には見えていたのだろう。
だから、自分がいまわたしに別れを告げても、わたしが傷つくことはないと信じていただろうし、今なら自分も迷わずにそうすることができる、そのギリギリのタイミングが映画を一緒に観た日だったのだ。
彼という人は、一度自分で決めたことは絶対に守るという強さを持っているので、わたしに最後通告をした後も、わたしが会いに行くと電話をするまで一度もその結論を疑ったことも、再考したこともなかったらしい。
これで良かったのだ、と思える結論しか導かないため、迷いがないのだ。
わたしから連絡が来るかもしれない、などということも一切考えなかったし、もし、わたしが会いに行かなければ、本当にそれで終わっていた、と後で話していた。
彼も、彼らしい思考プロセスで、その時のベストを考えて実行した。
わたしも、わたしらしい信念で、その時のベストを尽くそうとしていた。
お互いに、結論は違っていても、やっていることは全く同じだった。
「ふたりのために、一番いいことは何だろう?」
道は別々でも、その同じゴールに向かって進んでいたのだ。
まだお互いの感情は一つにはなっていなかったけれど、それは全く問題ではなかった。
だって、目指すゴールは同じだったのだから。
きっと、わたしは無意識でそれを感じていたからこそ、自信をもって彼に会いに行くことができたのだと思う。
そして、
「わたしは最後にするつもりはないよ。あなたが考えているようなことはこの先絶対に起こらないから」
と彼に告げたのだ。