私が出逢ったツインソウル・魂の伴侶‐完
ツインソウル・魂の伴侶である彼との出会いから現在までを書き綴っています。
彼に会いに行き、「最後にするつもりはない、あなたが思うようなことは絶対に起こらない」
と言ったわたし。
「あなたが思うようなこと」とは、わたしが傷つくとか、迷惑になるとか、彼が日常生活を壊してしまうとかいう彼の予想のこと。
そして、「わたしたちふたりのことなのに、一人で勝手に考えて、勝手に結論を出すのはどうしても納得がいかない」と言った。
彼は、本当に会いに来たわたしに心から驚き、みるからに動揺している様子だったけれど、わたしの話を聞いているうちに、自分が出した結論がほとんど思い込みに基づいていたことだったと気付いてくれた。
3時間ほど話をしたと思うけれど、もうふたりともその時何を話したのか詳しく覚えていない(笑)
それほど、ただただ二人のエネルギーがぶつかって、混ざり合って、ようやく何とか一つにつなぎあえた、という場だったのだと思う。
最終的には、「わたしたちはもう時間がたくさん残されているわけではないから、とにかく先のことよりも今この時、この一日だけを大事に過ごしていこう」
という結論に至ったのだった。
夜の11時を過ぎたころに話を終え、二人で店を出ると、さっきまでしきりに降り積もっていた雪が止み、街は夜の闇の中で真っ白に染まっていた。
足元が悪く、滑って転びそうな気がして、わたしは彼の左腕につかまって駅まで一緒に歩いた。
わたしにとっては何気ない、普通のしぐさだったのだけれど、彼はその時すべての不安がなくなり、「これでいいんだ、もう悩まなくていい」と感じたという。
でも、その時はまだまだツインソウルやツインレイなどといった言葉すら浮かばない、普通の(年齢から言ったら普通じゃないけれど)大人のパートナーとして歩み始めたという程度の理解だった。
11月下旬のその日以来、わたしたちはメールの回数も会う回数も急激に増えだし、一緒に過ごす時間もどんどん長くなっていった。
それぞれの人生という旅がどのようなものであったか、報告しあっているような感覚。
お互いが知らない空白の期間や、出会ってからの出来事、そしてもっと昔の出会う前・・・
話は尽きることはなく、いくら時間があっても足りない。
過去と現在を整理し、区別することで、今ここのふたりに意識を向けていく作業が続いていた。
彼にとっては、わたしは今出逢ったばかりの女性といってもいいほど、わたしに対して昔のイメージを持っていない。
でもわたしは、昔の彼のイメージと、高校生だった自分のイメージから抜け切るのに時間がかかった。
そんなわたしを彼は本当に良く手伝ってくれて、穏やかに、そして楽しく、優しくわたしを導いてくれた。
彼は、ふたりが「対等の存在」にならなければ先は見えてこない、と感じていたのだ。
彼の存在によって固く閉ざされていた愛の封印も、彼自身が解いてくれた。
心底愛している人を、誰にも遠慮せず、自分で制限を設けることもなく、心から「愛している」と言えることの喜びは計り知れない。
いびつだったわたしの愛に対するマインドは、今本来の素直な形に戻りつつある。
愛な対する自由な心は、相手にだけではなく自分自身にも同じだけ向けられ、
自分を愛することとはこういうことだったのだ、
と初めて気づいた。
それは、今までどんなセルフヒーリングでもたどり着くことのできなかった愛の境地だった。
息子に対しても無条件の愛を感じているけれど、わたしは「女性」であり、女性としての愛の境地に至ることが、この人生の最後に残されていた課題だったのだと思う。
そして、ようやくわたしが彼と同じ、今ここで出会った二人という意識になった頃から、
「どうして二人は出逢ったのか?」
「なぜ、この時期に魅かれ合うようになったのか?」
という疑問に対する答えを確認しあうようになっていった。
決して他の誰にも分らない、ふたりだけのやり方で。
ただただ強烈に魅かれ合う磁石のような大きなエネルギーは、わたしたちに信じられないような出来事やミラクルを次々に起こし続けている。
そんな毎日に自我はついていくのが精いっぱい、という大変な状況の中、それでも全部、事実と受け止め、冷静に客観的にふたりを見つめ、
さらにもっとお互いに対する興味や好奇心を高め、
時には面白がりながら、関係性が深まっていくのを楽しんでいった。
そして、わたしが「もしかしたら、わたしたちはツインソウルなのかもしれない」とふと感じ、彼にそう話すと、スピリチュアルにはまったく関わりのないにもかかわらず、あっさりと、
「なるほどね、きっとそうなんだろう」
と答えたのだ。
彼の承認を得て、わたしはこの一連の、出会いから別れ、再会を経て愛の境地に至り、そして魂の伴侶と気づくまでの流れを忘れないうちに書いておきたい、と思った。
ツインソウル・ツインレイには、明確な証や科学的な根拠はない。
自分たちの実体験でしか証明することはできない。
そして、大事なことは、そういった概念そのものでも、ツインに出会うことでもなく、
愛というわたしたちの本質に目覚めていくこと
だと思っている。
もとは一つだった魂というエネルギーが、この地上で「男性性」「女性性」に分離し、別々の肉体を通して「同じ」体験をする意味・・・
そこにはまだまだ未知の神秘的な謎が隠されているような気がしてならない。
わたしはこれから、彼とともに、楽しみながら、喜びながらその謎を解いていきたい。
その作業に心からワクワクしている。