注意!子どもと食品添加物の関係性!
【CTREE. Trunk】
人には体内の不要物を無毒化して排出するための代謝機能がありますが、乳幼児期は、その機能がまだまだ未発達な状態です。
そのため、加工食品などに含まれる食品添加物といった
有毒な物質をブロックする力も、排出する力も弱いので、
大人よりもからだへの影響をダイレクトに受けやすいのです。
保育園でのおやつや料理は食材から調味料に至るまで、なるべく無添加なものを管理栄養士の方々がすごく気を使って選んでいます。
日本人らしい栄養バランスが整えられた日本の給食文化はとても素晴らしいですよね*
日本は美味しい国と言われますが、
味覚が作られるのは7歳くらいまでと言われていますので、保育園や幼稚園、小学校の給食が日本人の味覚の水準を育ててきてたのかもしれないなと感じます。みんな美味しいものを食べているからこそ、美味しいものがわかり、美味しいものが作れるということです✳︎
添加物については家ではなかなか気をつけるというよりも、時短や値段、なによりも量で選ぶことが多いかもしれません。けれど、日本は他の国に比べて添加物の許容が広い国でもありますので、頭の片隅にいれた上で無理ない範囲で無添加なもの。子どもの成長にとってよい食材を選んでいただけたらいいなぁと思います*
個人的な見解になってしましますが、スナック菓子や甘いお菓子を大量に食べている子は、食べていない子よりもイライラしたり癇癪を起したり、気持ちのコントロールをするのが難しい子が多い傾向があるかもしれない。と思ったことがあります。
大人は割とそこまで影響はないかと思うのですが、子どもはとてーも敏感なので、どんな食べ物に慣れるかによっても影響が出てくるかもしれません。
また、私が見て来た症状を言うと、肌に影響が出てすぐに痒くなってしまう子や、風邪をひきやすいというのがありました。全てが食品の影響ではないですが、少なからず影響しているなと感じています。
食品添加物って何?
食品添加物は「食品を加工しやすくするために」「色や香りをつけておいしそうにするため」「保存性を高めるため」など、食品の製造・加工のために使われる調味料や保存料、着色料などの総称です。
海外では禁止でも、日本ではOKとされている食品添加物もあります↓
食品添加物は食品を作る側にとってはより安く、より生産性を高めることができる便利なもの。
しかし、食べる側にとっては、食の安全性で不安が残るものでもあります。
とはいえ、全ての食品添加物が危険ということではありません。
一方で、人体にとって本当に安全かどうかが分かっていないものも多くあります。
食品表示の原材料を見よう!
危険な食品添加物かどうかは、原材料を見て、聞きなれないカタカナ文字(リン酸塩、ソルビン酸など)や化学記号(Na,Kなど)があれば、かごに入れずに棚に戻す!
また、食品表示は食品原料→食品添加物の順に表示するのが義務図けられています。
食品添加物の用途(物質名)を合わせて表示されているものは毒性が強いので注意です!
例えば
原材料
小麦、佐藤、植物油脂、(大豆を含む)、鶏卵、アーモンド、バター、脱脂粉乳、洋酒、でん粉→食品原料
膨張剤、乳化剤→食品添加物の用途
着色料(カラメル)、甘味料(アセスルファムK)、保存料(ソルビン酸)
→食品添加物の用途(物質名)※毒性が強いので注意!
特に注意したい食品添加物
※買い物時に見返すのに使って下さい
● 酸化防止剤 BHA,BHTなど
➡発がん性
● 甘味料 アスパルテーム、アセスルファムK
サッカンリンNa、スクラロースなど
➡発がん性、脳腫瘍、肝機能障害
免疫に悪影響
● 着色料 青1、赤2、黄4などのタール系色素
カラメル色素など
➡発がん性
● 保存料 安息香酸Na、しらこたん白
ソルビン酸Kなど
➡毒性が強い
染色体を切断するなどの危険
● 漂白剤 亜硫酸Na、亜塩素酸Na、過酸化水素
二酸化硫黄など
➡毒性が強い、胃への刺激が強い
● 発色剤 亜硝酸Naなど
➡毒性が強い
● 防カビ剤 イマザリル、ジフェニル、OPPなど
➡毒性が強い
● 粘料 カラギーナン、アラビアガムなど
がん促進作用
*ジャンクフード
ジャンクフードはスナック菓子やファーストフードなど、塩分や脂質、糖分の多い食べ物の事。人が本能的に好む味。
●食欲をコントロールできない子どもは、与えられればいくらでも食べてしまう。脂肪の味や甘味は「やみつき」になる中毒性の高い味!肥満の原因に。
●塩分、脂肪、糖分以外の「栄養素」はほとんどない。
代謝するためにたくさんのビタミンとミネラルが奪われ子どもの発育に使われず、本当に必要な栄養素がとれない状態に。→免疫力の低下
●免疫力の低下による症状
便秘や下痢、疲れやすい、傷の治りが遅い、口内炎、肌の調子が悪い、風邪やインフルエンザなど感染症にもかかりやすい。
ジャンクフードを食べることは、もともと免疫力や防衛反応が低い子どもにとって体への負担が大きい食べ物です。
*化学調味料
化学調味料(うま味調味料)は、食品の味付けをするために使用される食品添加物です。「化学調味料無添加」などの表記がない限り、顆粒だしやインスタント食品には必ず入っていいます。
「調味料(アミノ酸など)」は天然の成分ではなく、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸といった「うま味を刺激する物質を人工的に精製した調味料」です。
これを料理に使用すると、ほかの食材の味が化学調味料の味に負けてしまい全て消されてしまいます。
乳幼児期は味覚の発達に大切な時期。化学調味料の単調な味に慣れさせてその味覚を作らないためには、子どもの味覚の発達を妨げないよう、できるだけ食べさせないことが正しい選択!
*油
油=脂質は、体や脳の細胞膜を作る原料になったり、脳や神経の機能を保つなど、健康な体を維持するために欠かせない栄養素の1つでもあります。
特に乳幼児期は、脳の神経細胞の発達にも大きく影響してきますので、油の選び方には細心の注意が必要です。
①「低温圧搾」と書かれたもの選ぶ
科学処理をほどこさずに、果実や種子をそのまま押しつぶしたりして油を搾る製法。栄養価が高い。
◎オリーブオイル、ごま油、なたね油、米油
②「トランス脂肪酸フリー」と書かれたものを選ぶ
トランス脂肪酸は油を高熱で加熱するときにも生成される質の悪い油のこと。「心疾患、がん、糖尿病、うつ病のリスクを高める」「免疫機能低下」「悪玉コレステロールを増やす」など体に悪影響を及ぼす。
スナック菓子などのお菓子やファーストフードなどの外食を食べさせるときは含まれる油の量にも気をつけましょう。
③マーガリンよりバター
マーガリンの原料は、常温で液体の植物油脂。それに水素を添加して常温で固体にしたもの。水素を添加する過程でトランス脂肪酸が生成され、これは免疫機能の低下や心疾患の原因になります。
アメリカでは2018年にトランス脂肪酸を食品添加することを全面禁止することが発表されています。
日本は和食文化ということもあり特に規制されていないようです。
*白砂糖
体内ですぐに分解・吸収され血糖値を急上昇させます。その血糖値を下げようとホルモンが浪費され、今度は一気に血糖値がさがり「低血糖」状態になります。
この状態になると、倦怠感、不安、思考力が落ちるなどの症状を引き起こします。
さらに、低血糖状態になると、今度は血糖値をあげるホルモンが分泌され、このホルモンは攻撃性があるため、無意識のうちにイライラしたり、怒りっぽくなってしまうことも。
白砂糖と過剰摂取が、キレやすい子どもが増えている原因の一つとも考えられています。
糖分のとり過ぎは、血液をどろどろにし、免疫機能を担っている「白血球」の活動をにぶらせ、体の免疫力も低下してしまいます。
「脳のビタミン」と呼ばれるビタミンB群が白砂糖のとり過ぎにより浪費され、イライラしたり、キレやすくなる原因に繋がります。
またカルシウムも浪費され丈夫な骨を作る妨げにもなります。
白砂糖は子どもの発育に欠かせない「栄養素」を奪ってしまうもの。
糖分の多いジュース、甘すぎるおやつはできるだけ控えて、食べさせるときには量や頻度に注意が必要です。
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いかがでしたでしょうか?
保育現場に立ってきた身としては、子どもの姿を通して、お菓子や糖分のとり過ぎによりイライラしやすい子にも出会ったことがあるので私も書きながら学びが多かったです。
気をつけている方は添加物などがよくないことを分かって子どもに食べさせないよう気を使っていらっしゃいますが、
知らない方は全く知らず、お菓子をあげて子どもを落ち着かせようとするけれど、その影響によりどんどんイライラしやすい子に育っていっている。という現状もあると思います。
子どもが味を覚えるピークは3~4歳。また、生まれてから10年間の味の記憶が、その後の味を感じる基礎にもなります。
子どもの頃に食品添加物、人工甘味料など甘すぎる味、脂肪の味を覚えてしまうと、味に対する感受性がにぶくなり、それ以上に濃い味を求めるようになってしまいます。
特に子どもは甘味には敏感なので、甘い食べ物は少なくて十分!
「離乳食や子どもの食事の味付けは薄味が基本」というのも、こういう理由からきています。
離乳食からだしの味や香りを教え、やさしくおだやかな素材のうま味に慣れていけるようにしていけるといいですね*
まだ賢く食材を選べない子ども達だからこそ、大人が子どもにとって良い食べ物を分かって選んでいけるといいですね*
原因が分かれば改善していくことに繋げていく事ができます。
子ども理解がよりよい子育てに繋がって、子育てがしやすくなっていったら幸いです*
sapo⊛