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エッセイ

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改めて感じた、人と人との触れ合い

先日開催された東京駅での伊豆産直市。 東京へ行くのも久しぶりだった私。降り立つとスーツケースを引いて行き交う多くの人々に圧倒されました。 手荷物一時預かりも長蛇の列。まだまだ油断のならない社会情勢ではありますが、少しずつ懐かしい光景に戻ってきていることを感じます。 家族が関わっている縁で伊豆の産直市に訪れ、「地の物」が好きな私は伊豆から訪れた生鮮や特産品を丁寧に見て回りました。 生きている伊勢海老が特急に乗って登場すると、威勢のいい売り子さんの声で空気が色めきだちます。

今まで食べた一番ウマいもん

今まで食べた一番ウマいもんって何ですか? ………………………………… 私は11歳の誕生日、極寒のディズニーシーで食べた餃子ドッグと答えます。 その年の春は東京ディズニーシーが開業して半年ちょっと経った頃。まだまだ日本の多くの人が、できたてのディズニーリゾートに足を運びたくてやまない時期でした。 苦労したでしょう、そんな中私の親は誕生日にディズニーシーチケットをプレゼントしてくれたのです。 私はもちろん期待に胸を膨らませました。毎日待ち遠しくて眠れないほど、眠れば夢に見

繋がりと向き合う

私が中学2年生の頃、周りでは携帯の「メール」が普及し始めていました。私はその時メールに対して、なんて恐ろしいものが広まっているんだと感じたのです。 …………………………………………………… 周りの友達に「メアド教えて」と言われるたびに、私は何とかお茶を濁して回避していました。 どんなに仲の良い友達でも、常に連絡が取れる状態になるのを不安に感じていたのです。 私は当時、誰にも言えない「秘密の趣味」がありました。 そんな大層なものではありません。物語を書いたり、漫画を描い

ゲームの進化に、必死に付いていく!

私は30歳ですが、同世代の人は「ゲームキューブ」に少なからず愛着を持っている人が多いのではないでしょうか? スマッシュブラザーズ、カービーのエアライド、ルイージマンション、ペーパーマリオ…あの頃は、大げさではなく1日中ゲームをしていることが出来ました…。 ………………………………………… 特にペーパーマリオはお気に入りで、クリアしたらデータを消して最初から何周もしていました。どうしてあんなに飽きずにずっと出来たのでしょうか?(章をクリアする毎に、ピーチ姫やルイージを動か

あなたも、これ好き?

羽海野チカ先生の「3月のライオン」16巻、1話1話が言葉も絵も素敵で食い入るように読んでしまいました。 ファンの方も、多いのでは? 今回作品中(176話)にかわいいマグカップが出てくるのですが、私の手持ちのマグカップにそっくりでびっくり!(思わず韻を踏んでしまう…) 「セラミカアルティスティッチナ」というポーランドの陶器メーカーです。 残念ながら探してもこのメーカーがモデルという記載は見つからず…。でもあまりにも似ていて、嬉しくなってしまいました。 丸みを帯びた愛ら

そばにあったもの、見つけたよ

先日辛いことがあって、いつもなら悲劇のヒロインさながら気が済むまで落ち込んでいたでしょう。 しかし、こちらの企画に出会いました。 ふといつもと少しだけ違うことをしてみる。 辛いことに出会ったとき、いつもと少しだけ違うことをしてみる。 ……………………………………………… それはなんの目新しさもない「寄り添ってくれるひとを、大切におもう」ことでした。自分の感情にばかり夢中にならず、ひとの言葉を受け止めること。 ひとりに敵意を向けられると、なぜかそのひとりが猛烈に気に

かつての宝探し

先日本屋に行ったとき、エコバッグを忘れてしまい書店で袋に入れてもらいました。 袋を提げての帰り道、ふと懐かしい気持ちになりました。 ………………………………………… 私は小さいころ、かなり長い時間本屋にいました。並べられた本の装丁を眺めたり、裏のあらすじを読んでみたり。 本当はどれも読んでみたいけど、お小遣いではとても無理な話です。だから吟味を重ねたとっておきの一冊をレジに持っていく。 そのときの高揚感、そしてその本が入ったショップバッグを提げて帰る、誇らしさ。

過ごした時間が服を織る

心からお気に入りの服はありますか? 私の場合は、刺繍のニットです。もう購入して8年目になりましたが、今も活躍してくれています。 一度すそに穴が開いて諦めかけましたが、修理に出して復活。今も私の春の相棒です。 ……………………………… 服がただの"服"ではなくなる瞬間はいつなのでしょうか。 普段私はとくべつ服に関心がある訳ではありません。しかしこのニットへの思い入れは、正直自分でも少し怖いほど強く、手放すことは考えられません。 この服を着て、色々な場所へ行き、色々な人