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だからあなたのアイディアは、誰からも奪われない

 ライターとして10年間たくさんのコンテンツを生み出す中で、何度もアイディアをマネされてきた。書き上げたWebページを無断でまるっとコピーされたり、自分のコンテンツの模造品をオリジナル商材として販売されたこともある。初めは衝撃を受けたし、何か大切な権利を失ったように感じて悲しかった。でも今はまったく気にならない。それは確固たる自信が芽生えたからではなく、本当の意味で自分の大切なものが盗まれることなど、決してないと気づいたからだ。

一流のシェフはレシピが外に出ることを気にしない。自分がそれを一番美味しくできる自信があるから。マネごとでやってる店は腐るほどあるけれど
三つ星狙うなら自分で本物を生み出すしかないんだよ。
ドラマ「グランメゾン東京」第6話より

ハワイのメタフィジックスの師・ラナンは私にこう助言した。

「許しとは犯した罪を認め、その謝罪を受け入れることではない。“罪”の意識がある限りそれは許されていない。本当の許しとは、あなたに対して何かがなされ傷つけられたと感じた出来事は、そもそも起こっていなかったと気づくことなのだよ。あなた以上に、あなたの人生にパワフルな影響力を持つ存在などいないのだから。」

「あなたが外側の誰かや何かに傷つけられることは、決してない。この世界の誰かや何かが、自分よりも重要でリアルだと考えたときにのみ、あなたの中に傷はできる。あなたを傷つけられた被害者にするのはあなた自身の“解釈”であり、起こった“出来事”や“他者”ではないのだ。」

この世界で真実、私を傷つけられるのは私だけであり
真実私を救うのも、私自身だ

 コピーされた物を目にするたび思う。これは私の作ったものと同じように見えて、まったく異なる存在だ。表面的には同じでも、そこに通うエネルギーが違う。細部の仕上がりが違う。積み上げてきた経験や自分の深い部分から生みだされたものを、自分以外の誰かがまったく同じに作れるはずがない。

 だから私は何も盗まれてなどいない。外側の何かから傷つけられることもない。他人を攻撃して自分を守ろうとする必要はなく、私のエネルギーはいつも自分の表現するものを誇り、輝かせるために向けていく。

 明け渡していた力を自分に取り戻そう。自分に最も影響力を与えるのは自分だと気づこう。罪を訴えて他人に罪悪感を与えることは、自分と相手の2人共を溺れさせるだけで、どちらも勝者になることはない。傷つけられた小さく無力なあなたなど、はじめから存在しなかった。本当のあなたは外側で起こったどんな出来事よりもパワフルで、もっと大きな存在なのだ。

 それでも傷ついたと感じるときは、安心できる人に会う。尊敬しあえる人たちと前向きな言葉を交わし、ポジティブなエネルギーを循環させる。自分を愛する時間をもつ。クリエイティブな衝動に従い、喜びを表現する。心から笑って。大切な人たちと過ごす時間を、大切にする。

 私たちのハートの内側には、何にも侵されることのない光り輝くホームがある。深呼吸してまぶたを閉じれば、いつもその場所が私たちの帰りを待っている。どれくらいの時間をそこで過ごし、本当の自分であり続けるかは、自分の選択次第だ。

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