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企業広報バイブル #24 上司が変わる意味

🎵日米のリーディングカンパニーで企業広報を統括して気付けば28年。IT系、インターネット系、不動産、エンターテインメント企業、広告代理店、流通業界トップ企業広報アドバイザーまで色々。かなりの私見も交えて色々書いてみようと思い立ちました、、、🎵

日系企業だって部門間の移動がある。外資系企業だって、会社の意向でいきなり広報部長が交代となり外から新しい部長が来ることも多い。ある会社で、私はそんな状況の中、新しい広報部門として就任した。今日はそんなお話。

守りではなく攻めていける広報部門に作り変える。
(まあ、私の転職は全て、何かしらの理由で会社や部門に変革が必要となった場面ばかりを選んできたのではあるが)

今までは受け身の活動しかやってない。社内外へ積極的にアクションを起こしていくことがミッション。そう聞くとワクワクするのではあるが、一番頭を抱えるのは、広報部員のマインドセットを変えていくことである。なにしろ、のんびり受け身体制で何年も時間がすぎているメンバーには大きな変化が訪れる。手始めに、社内向けに定期的にニュースレターをつくり、様々な部門で起きているプチ変化をメール共有していこう、となったのはいいが、、

社内外への情報発信をほとんどしてこなかった、ということは、人に読ませる書類を作ってこなかった。そのドラフトの酷さに、失神するかと思った。なんというか、読みにくい。何種類もの違うフォントが使われており、行間は間が抜けているし、誤植だらけ、、日本語に至っては言語道断(広報部、だよなあ)。

まあ、会社によっては広報部といってもやっている仕事はマチマチである。また、商品やサービス展開をしていないコーポレート部門なので、攻める気が無ければ、人事リリースくらいしか発信してなかったのだろう。4名か。毎日アリスのお茶会だなあ。

ここで彼らの不幸は、全く新しいミッションを携えて部長に私が就任したことである。メジャーメディアとのパイプは私が持っているため、当面は私一人で動くことにした。その他のメディアとのコミュニケーションや定期情報発信、取材受け、社長と新人社員とのランチ会、社内情報共有も目的とした全社員会議も四半期ごとに開始した。

少しづつ、私たちが今後目指す姿、を示しながら、週一でお弁当を一緒に食べながら、こんなことやりたいのだけど、いままでやったことある?と少しづつ役割を持ってもらったり、一緒に動いたり。各事業部門の広報メンバーとも定例を持ち、彼らが忙しいタイミングではヘルプに入ることも開始。コーポレート広報部門は全広報部のジョーカー的存在、動きを理解してどこにでもヘルプに入っていくサービス部門であることも機会あるごとに話をしていった。

そうか、部門は変わるんだ、着いていかねば、新しいことも経験しながら、と考えてくれる人がほとんど。でも、前の部長にはこんなリクエストされませんでした、前の部長の時に今の私でいいと採用されたのに話が違います!!と変化を嫌う人もいた。そうだよね、驚くよね。

変化に対応できるか、できないか、は人生の大きなターニングポイントとなる。仕事をしていれば、「変化」などにはたくさん直面する。変化を嫌がったら、そこから先は成長はしない。もちろん、私が退職して、また、会社の状況が変われば前の状況に戻るのかもしれない。誰もわからない。だけど、その度に変化を感じ、しっかりと変化に着いていくか、いかないかを決めるのは自分である。我慢してイヤイヤ、は体にも心にも良くない。

最後まで、嫌です、と言っていた人は、、私個人の本心でいえば、彼女は辞めるという決断もアリだと思っていた。部門の方針は変えられないけど、貴方のやりたいことと違うならもっと合うところがあると思う、と話したこともある。が、ずっと、違う、違うと言いながら、ここの会社が好きなんです、と我慢をし続けた。結果、メンタルの不調で6ヶ月の休職後、診断書とともに退職をした。ここまでになる前に、何とかできなかったのか、、、今でもふと思い出す。

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