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企業広報バイブル #51 広報と海外出張

🎵日米のリーディングカンパニーで企業広報を統括して気付けば28年。IT系、インターネット系、不動産、エンターテインメント企業、広告代理店、流通業界トップ企業広報アドバイザーまで色々。かなりの私見も交えて色々書いてみようと思い立ちました、、、🎵

夏の時期、コロナで旅行から遠ざかっていた時期も少し昔の話?今年はみなさん、どちらへ?現在はフリーランスとして企業広報のアドバイザーをやっている私ですが、長い間、外資系企業での仕事だった。それも、米系だけ。2度ほど、たまには出張もアメリカ以外がいいな、と、お声がけ頂いたヨーロッパ企業(フランス)も検討した。だけど、残念ながら、米系と比べると契約年俸がやはり低いんだよね。当社は、出せてマックスこれくらい、、いかがでしょう、と言われて、、ごめんなさーい。まあ、お金が全てではないけど、やはり、モチベーションですし、断念でした。

ということで、海外出張はほとんどアメリカ🤣
サンフランシスコ、ロス、NYを年に何度か殺人的スケジュールで周遊。

取材の都合で上海が数回、ロンドン数回、一時、韓国支社の広報も管轄していたため、1年ほどは韓国に毎月1回、、それ以外は、ぜーんぶアメリカであった。

(それもあり、家族旅行はヨーロッパばかり)

会議で行くケースと日本からメディアをお連れし取材ツアーのケースがある。会議のため日本からは単身渡米のケースだと自分の会議資料の準備だけ。あとは自分のスケジュールを心配すれば良いだけである。しかし、取材ツアーの場合は、訪れる先々での詳細な取材アレンジ、移動計画をメディアの希望、こちらの思惑を加味して組み立てるためかなり大変である。部門のアシスタントも総動員で交通手段のアレンジから、取材の合間にどこでランチが取れるのか下調べなどなど(移動のバンの中でランチボックスなんてよくあるくらい、きっつきつに時間を組んでいく)。

そして、最後に、詳細なタイムテーブルを当然英語で作り上げ本社とも共有していく。個々の取材は、取材対応者に質疑応答集を事前に送り(この段階で、これはしゃべりたくない、これをしゃべりたいなどの気絶したいほどのめんどくさいリクエストの応酬が本社広報担当との間で繰り広げられる)調整。まあ、何度やっても慣れることはないです💦 ひたすら目的にあった良い取材結果が産めるよう、工夫凝らした調整に明け暮れます。

そして、取材先では日米の習慣の違いを一つ。
例えば、メディアはこちらから、プロデューサー、ディレクター、アシスタントディレクター、カメラマンと音声さんなどのご一考様なわけです(そこにタレントさんが司会者役で入ると、なぜか、ご一考様は倍の人数になる🤣 )。
全ての撮影は日本側から連れてきたカメラマンさんが取り仕切る、はず。

が!!!しかし!!!テレビドラマを撮影している大きな撮影スタジオなどは、、日本から帯同したカメラマンが一切カメラを回せない。
アメリカでは、職種ごとに組合(ユニオン)があり(日本も会社ごとや業界ごとにありますね)、当然、カメラマンさんのユニオンもある。そして、そのユニオンはカメラマンさんの仕事を守ってくれている。

どーゆーこと?

入り口でセキュリティチェック後、日本からのカメラマンは入れてもらえず、私たちは中へ。そして、事務所?みたいなところで、先方の担当が出てきて当たり前のように、スタジオが雇っているカメラマンを使わないと撮影できない、と告げてくる。お値段表持参で。会社内の取材の場合などは、問題なく自国のクルーが使用できるが、スタジオ内やパーク内は違う。

それが、その契約カメラマン達、、有料。それもそれも、拒否権ないので足元を見るかの如くめちゃ高額な人件費。
そして、何より何より、、、もう、隠居前のような、厳しい現場では使い物にならないような(失礼)おじいちゃんがほとんど。自分の腕で仕事を得ているのではなく、ユニオンに仕事をもらっている人達。。。(よ、良い人も居るかとは思います!!)

私もこのスタジオ付きカメラマンにお願いしたことがあった。
一抹の不安、、、ABCで大人気ドラマの撮影にお邪魔して、そこに出演している日本で超有名な俳優さんのインタビューとか、撮影風景とかスタジオ紹介とか、、いろいろカメラを入れさせてもらうアレンジなのだ。

ここ、お願いします、と色々指示は出させてもらうが、反応悪いし、フットワーク悪い。メディア側にとっても初めて会ったカメラマンで、日本語も通じないし、なんかメチャ頑固、、、細かいリクエストを出しにくそう。私が必死に通訳してもあまり聞いていない感じ。

その撮影素材は、翌日、スタジオ広報経由で私にCD-ROM数枚、に焼かれて届けられた。
めっちゃ、撮ってるけど、、、欲しい人にピンがあってない写真が多い。良さげな写真も欲しいバックが見切れていたり、、、残念写真満載で、使えるは少なかった記憶がある。

2国間を行き来して仕事をしていると、些細な慣習の違いから法律の違いに至るまで、現場だから直面すること、学ぶことも多かった。
他にも、音楽著作権に関する両国の法律の違いとか、、また、機会あれば書いてみようとお思う。



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