遺伝子がポテトを求めているので、ヨーロッパから取り寄せてみた
私の家族はすごくジャガイモが好きだ。
まずフライドポテトがめちゃくちゃ好きだ。
ファストフード店ではたいてい箱買いである。
義父が買ってくるスーパーの惣菜は肉じゃが率が高いし、夫の好きな味噌汁の具材はジャガイモだ。
「ジャガイモの味噌汁が一番好きなんだよね…」
と申し訳なさそうに言われたときはびっくりした。結婚6年目の新事実だった。
そんな感じで、私が嫁いだ家の人たちは偶然ジャガイモが好きなんだと思っていた。
けれど、こないだ見たテレビ番組で驚愕の事実を知った。
なんと!
ということは、この家が特別というわけではなく、この地域一帯がじゃがいも好き民族ということ?
|静岡とジャガイモの歴史
調べてみると、静岡では江戸時代からジャガイモを栽培していたらしい。これは全国的にはかなり早いそうだ。
ちなみに、同じ芋類であるサツマイモも江戸時代には栽培されていた。
サツマイモはその甘みが好まれて盛んに食べられていたけど、ジャガイモは淡白な味のせいでサツマイモに比べるとあまり普及しなかった。
(ジャガイモが認知されたのは、日本人が堂々と肉を食べるようになった明治以降と言われている。)
つまり、ジャガイモをいち早く食べていた静岡の血が流れているから、家族がみんなジャガイモ好きなんだと(一応)結論づけた。笑
そして、その番組では冷凍のフライドポテト製品も紹介されていたのだが、私の心を掴んだのが「ポムデュセス」だった。
|「ポムデュセス」とはなんぞや
ポムデュセスはベルギー産のフライドポテト。クリームを絞ったような愛らしい形。外はサクサク、中はしっとり…
食べなくてもわかる…!
これは美味しいやつだ…!
ポムデュセスが私の食いしん坊魂に火をつけた。
しかし、血眼になって探すもどこのスーパーにもありゃしない。
どうやらAmazonか楽天の2択のようだ。クール便はお金がかかるので、0.2秒くらい迷って買った。
|楽しみすぎて届いたその日の調理する
袋を開けると思っていたより大きいぞ、ポムデュセス。
調理方法は、トースター、オーブン、油で揚げるの3択。私は得意の「揚げ」で頂くとする。
待つこと5分。香ばしい焼き色がついてきたので、さっそくつまみ食い。
…う、うまい、美味すぎる!
まず食感がサクサクしている。
ものすごくサクサクしている。
絞り出したクリームのような形。その溝がサクサク感を全面に押し出して、中のしっとり感とのコントラストをつくりあげている。これは何個でもいけちゃうやつだ。
夫に食べさせると、
「何これ!うま!」
うまいの連呼で小躍りしていた。
お姑さんにもあげると
「美味しいね」
と言いながら昼間から缶ビールを開けていた。笑
静岡の遺伝子が認めたポテト、と言ったら言い過ぎだろうか。とにかくおいしい。
まあまあお高いのでしょっちゅう買えないけれど、これからの季節、クリスマスやお正月に役立ちそうである。
ちなみに「ポムデュセス」はじゃかいも貴婦人といった意味があるらしい。ヨーロッパから来たそれは、確かにそこはかとない気品をまとっていた。