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「シャドウ」を知って無意識のメンタルモデルを解き明かす。

「シャドウ」って何?

深層心理学で言う「シャドウ」とは、あなたの意識が、恐怖感を抱き、拒否し「手放してしまったあなたの性格の側面」の事です。

何らかのきっかけで「この側面の自分は受け入れられない。」と強く思った時、その記憶は脳に刷り込められ、その自分の側面は自分から切り離され、無意識の中に閉じ込められます。

18/Nov/2023 補足
『トラウマは脳と体に影響を与え、神経系を「高い警戒状態」に保ち、常に次のトラウマ反応を引き起こす刺激に備えている状態です。トラウマは筋肉や骨に物理的に残らず、脳の中にあるヒッポカムポスやアミグダラなどの記憶と感情を司る部分に刷り込まれており、神経系を通じて身体的なトラウマ反応を引き起こす。』と、化学的にはされているものの、ボディーワークの分野で、施術中に機能が衰えている筋膜を刺激すると、患者の記憶の痕跡が解放されていると解釈できる現象が多々あり、場合によっては早期のトラウマ体験が思い出されることもある。そしてその後、患者のトラウマ記憶の強さが軽減、または緩和され、筋膜の機能が回復することがある。筋膜が記憶を保存していると言う説は化学的な観点でも可能なのか?Dr. Emoto Masaruの水の記憶の研究は有名だが、近年液晶体を利用したメモリーデバイスも開発されている。筋膜は液体の流れるネットワークであり、液晶体で出来ているため、記憶が保存されている可能性が提唱されています。


例:Aさんは、子供の時ふざけて友達と遊んでいるとちょっとした無作法をしてしまい「バカみたいに調子に乗るな!」と厳しく怒られお仕置きをされました。その後Aさんはふざけて遊ぶという側面を無意識に抑えるようになります。

精神世界での「シャドウ」は「性格の側面」だけでなく、無意識に抑え込まれた感情のエネルギーも含みます。

Aさんの例で見ると、ふざけて遊ぶ性格の感情とエネルギーは「シリアスではない、軽快、奔放、楽」となります。

スイスの深層心理学者のカール・ユングが初めて「シャドウ」と言う言葉を使って発表したのですが、無意識の自分が自我と相対した発病は世界各国のシャーマンによって何百年、何千年も前から扱われていたコンセプトです。

「Healing」とは「Wholeness」に戻る事。「癒し」とは「切断され、断片化した自分を再統合する事」だからです。


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❋ 「シャドウ」が出来てしまう原因は、ご先祖からの遺伝子に刻み込まれている場合や(これはエピジェネティックとして科学的にも研究されています。)前世の経験からのカルマ、トライバル・カルマ(自分の家族が属する社会集団)コレクティブ・カルマ(自分の世代のカルマ)などがあるので、個人の幼少時の経験からとは限りません。厄介ですね😅

「シャドウ」の何が問題なの?

切り離され「断片化した自分」の意識では、自分が本当に何をしたいのかわからなくなったり、人間関係のトラブルを引き寄せたり、生き甲斐を失う原因に。「断片化」が重度だと、鬱、不眠症、自己免疫疾患、癌などの発病の原因になると分かってきているからです。

「シャドウ」を再統合しなければ、自分の生の本量を発揮する事は出来ません。なぜなら、自分の味方を閉じ込めている事と同じだからです

例:「ふざけて遊ぶ」と言う性格の側面、シリアスではない、軽快、奔放、楽を無意識に閉じ込めているAさんが、Kくんから「一緒にイベントを企画しよう!」と持ちかけられます。AさんはKくんの事は深く知らなかったけれど、Kくんに魅力を感じて「これは楽しくなりそう」と、この依頼に応じます。さて、Kくんは「僕は広報得意だから!」と、電話やミーティングを楽しそうにしている間に、AさんはKくんがやらない仕事やリスクマネージメントなどを忙しくこなしていきます。イベント当日、Kくんの広報活動がうまくいったようで、満員御礼でした。Aさんはイベント中も段取りやスタッフのマネージなどで忙しく走り回り、招待した友人とゆっくり話す時間もありません。Kくんはといえば、イベントをとても楽しんでいるようです。Aさんは「Kくんはずるい」とすっかり腹を立て、イベント後Kくんと絶縁します。Aさんは周りの友人から「頼りになるけどちょっと怖い人」と思われていました。

❋ 無意識の中の「閉じ込めた自分」の「性格または感情」を他人を通して見た時、シャドウが過敏に反応して必要以上に嫌悪する現象を「投影」と言います


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あなたは「シャドウ」から投影する時、強い抵抗感、嫌悪感、怒りを感じ、それを正当化し、その「ストーリー」を信じ、エスカレートさせ、引き金になった相手や状況に対して攻撃、誹謗中傷、派閥、嫌悪などを演じてしまいます。

そのような言動や行動は「真実のあなた」「ハイヤー・セルフ」の本量ではありません。

「シャドウ」からの投影を生きている人ばかりの社会はどんな社会だと思いますか?争いの多い社会、偏見が多く犠牲者の多い社会になっていくでしょう。

👁 自分のシャドウを知る

小さな第一歩は、自分で無意識の中に閉じ込めた自分の側面と感情を意識し始める事です。過去に起きた出来事からトラウマやメンタルモデルとして見つけていく方法と、現在の嫌悪感、イライラ感、違和感などから掘り下げていく方法があります。

1、現在または過去に嫌悪感を感じ、批判反発をした対象人物の*性質をかき出す。(明らかに極悪な性質は含めません)

例:彼女に振られて泣いている友人を見て、同情したり元気付けたりする気がせず、強い嫌悪感を感じて逆に腹が立った。

シャドウ:悲しみや寂しさの感情を表現出来る自分。

例:自分の高額な収入や買い物の話ばかりする友人にやたら嫌悪感を感じて酔った勢いでひどい事を言ってしまった。

シャドウ:お金が好きな自分。

2、必要以上の嫌悪感、怒りや抵抗感の引き金になった出来事を思い出して、その時に感じた感情の発端になっている恐怖心を書き出す。

例:彼女に振られて泣いている友人を見て、同情や元気付けたりする気がせず、強い嫌悪感を感じた。

シャドウ:泣く事は格好悪い。見られたら恥かしい思いをするという恐怖心。

例:自分の高額な収入や買い物の話ばかりする友人に強い抵抗感を感じた。

シャドウ:お金はトラブルの元、お金を優先していたら不幸せになるという恐怖心。

3、自分の人生で繰り返し起こっている好ましくないパターンから探る。

例:仕事のしすぎで病気になる。

シャドウ:「自分のペースで自分らしく」で認められる自分。

例:ヤキモチを焼いてはうざいと言われて振られる。

シャドウ:男(女)はだらしなくて浮気性なモノで自分はいつか捨てられるという恐怖心。

例:芸術的に自己表現をしてみたいが、いつも誰かのコピーになってしまって自分のスタイルが見つからない。

シャドウ:自分を表現したら認められる自分。

4、以下の質問の答えを書き出し、メンタルモデルの信念を探る。

▲ 私は両親に完全にありのまま受け入れられていたか?

例:いつも成績の良い兄と比べられていて、自分は足りないと思った。

メンタルモデル:今の自分以上の「誰か」にならないと受け入れられないと言う信念。

症状:焦燥感

▲ 私の両親が私から期待していた事は何か?

例:妹や弟の面倒を見る事。

メンタルモデル:私は弱者を助ける事、面倒を見る事で自己価値を知ると言う信念。

症状:パッシブ・アグレッシブ、 自己犠牲

▲ 私の両親からネガティブなジャッジを受けた事のある行動や感情は何か?

例:歓喜きわまり興奮して叫ぶとひどく怒られた

症状:オルガズムに対する無意識の恐怖感と羞恥心

例:意地悪されて泣いていたら「お兄ちゃんなんだから泣いていたらお母さんまで恥ずかしいでしょ!」と怒られた。

症状:人前で悲しみの感情表現をする事に対する無意識の恐怖心と羞恥心


「シャドウ・ワーク」

「シャドウ・ワーク」とは切り離され、断片化した自分を再統合するヒーリング・ワークです。

再統合するという事は断片的になった自分の側面や感情に光を当て、見つめ、手を差し伸べ、迎え入れ、受け入れ、理解し、愛する事です。

また「自分の側面」を手放すきっかけを経験したインナー・チャイルドと繋がって彼(女)が感じた恐怖心と切り離された苦しみなどを解き放ってあげる必要があります。

「シャドウ・ワーク」には、瞑想と祈り、ジャーナリング、インナーチャイルド・ヒーリング、プラント・メディスン、シャーマニック・ヒーリング、ブレスワークなどが有効的です。

ちょっと長くなってしまったので、「シャドウ・ワーク」については次の記事で詳しく説明したいと思います。


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