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育児書の罠

ここ2週間くらい、寝かしつけについてずっと考えていた気がする。

子どもが4ヶ月になり、昼夜がしっかり分かれてきた。元々、よく寝る子ではあったが、昼夜関係なく授乳していたので、その延長で大人の生活に合わせて子どもも平気で日が変わる頃まで起きていた。夜22時すぎのウェブ会議に子どもも一緒に参加していたら友人から「まだ起きてて平気なの?」と言われ、初めて子どもに夜更かしさせている事実に気づきハッとした。

核家族で誰から指摘されるわけでもないと、家の中のこと、特に生活週間などは自分たち親二人がルールとなる。それすなわち、親が知らないことが子どもの不利益に直結すると感じ、とても反省した。

そこから、図書館で寝かしつけ、ねんトレなどの本を3、4冊読み漁る。特に寝かしつけに困っている感覚もなかったが、今まで0時に寝ていた子を21時に寝かせるってどうやるか?全くイメージがつかなかったからだ。どの本にも、大体同じようなことが書いてある。寝るときの環境を整える。常夜灯は眩しすぎるから、なるべく真っ暗に。衣服は暑すぎないように(SIDSの予防にもなる!)。寝る前に絵本を読んであげる。朝は6−7時に起きて朝日を浴びる。なんなら、散歩に。何気なくやっていたこともあるが、サーカディアンリズムを意識して生活すると大人も体調が良い気がする。いい感じだ。子どもと寝落ちせず先に子どもを寝かしつけることで、夜に夫婦の時間が生まれ、コミュニケーションが増えるのもいいなと感じた。

でも、ねんトレ(ねんねトレーニング)自体は「子どもが一人で寝る練習」なので、かわいい子には旅をさせよ、というか泣いていても放っておいて自立を促す、というスタンス。親もすっきり熟睡するために、子どもと布団は別にする。添い寝はNGと。とてもアメリカっぽい。
うちは添い寝もしているけど子どもが横にいてもそこそこ眠れているので、そこはいいか、とする。

でも読んでいて、どうしても???と理解できない箇所があった。

子どもが寝付く時は添い寝はNG。近くにいてもいいが、無表情でただ座っているようにする。子どもがつまらないなと思って眠るように。(意訳)

その状況を想像してみる。夜、薄暗い中ニコっと笑いかける子どもに対し、親がだんまり無表情で座っている。いやいやいや、愛着形成的にどう考えてもそれ微妙だろう、と混乱してくる。今まで一生懸命読んでいた手が止まる。何が正解?あまりに混乱したので、夫に聞いてみた。

「ねえ、これっておかしくない?」
「へんだよ」

おお、そうだよねそうだよね、私間違っていないよね。
そして途端に、一生懸命この本を読み込んでいた自分があほらしく思えてきて、もうそれ以上その本を読むのをやめた。

ここで注目したいのが、夫に「へんだよ」と言われるまで、自分の考えに確信を持てなかった自分の精神状態だ。そんなことしたくないな、嫌だなと思っても、偉そうな先生がもっともらしく本に書いてあると、そうなのかな、と思えてくる恐ろしさ。自分のことならともかく、子どものことになると、ちゃんとしなきゃ、という思いが生じるのを体感した。こわ。もし夫に相談できず一人であれこれ考えていたら、そりゃあ鬱になるわ。

この一件から、育児書は書いてあることをあまり信じ込まず、全体像をみて自分に必要な情報だけ適度に吸い取るくらいにとどめることにした。寝るサイクルも確立してきたので、私の次なる興味はもっぱら離乳食だ。今はBLWにチャレンジしてみようかなと思ってワクワクしている。夫と相談しながら、自分たちにとって一番合った方法を見つけていきたい。

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