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気楽に働く|思いつめない仕事術
何度かこの場でも書きましたが、職場で多くの社員が日々の仕事の負荷やプレッシャーに押し潰されそうになり、心身を疲弊させている状況が続いています。
人によっては退職や休職をしてしまったり、続けながらも通院したりカウンセリングにいったりしているそうです。
みんな僕よりも若い社員で、高学歴の優秀な社員です。なぜこんなことになってしまうのか。
僕が見つけきれていない事情もあるはずですが、話を聞いて共通して感じる点は、全員の性格が非常に真面目であることです。真面目であるがゆえに、思いつめてしまっているのです。
与えられた仕事をやり切れなかったら大変なことになってしまう。失敗をしたら多くの人に迷惑が掛かってしまう。
そんなことを真摯に考えながら働けども、それが重荷となって却って仕事は前に進まず、結果的に不安に思っていた仕事の失敗に繋がってしまう。そうなった時についに「もうダメです。退職させてください。」と、ここまで追い詰められてしまう。こんな状況を何度も見てきました。
一般的に真面目であることは良いことと見られますが、こうなってしまうようでは話が変わってきます。誠実であることは大切ですが、自分を追い詰めて破綻してしまうようなら、気楽な気持ちで働いた方が良いくらいです。
つまりプレッシャーに耐え抜いて生き延びるには、気楽に働けるマインドを持つ必要があるのです。(無責任に働こうという意味ではない)
世の中の歴史は、数々の失敗がもとになっているケースが多くあります。
飛行機で気軽に旅行に行けるようになったのも、人類が飛行実験を繰り返し、失敗を乗り越えた歴史があるからです。それにより現在の安全性にまで至っています。
船や鉄道に関しても同じことが言えます。数々の沈没や脱線、掘削工事の事故など、現代のインフラが構築されるまでには、数多くの失敗が繰り広げられてきました。
世に溢れるビジネス書には、数々の成功例が描かれていますが、下記の本のように倒産した会社を特集している本もあります。目につくのは成功事例ばかりですが、それ以上に多くの企業が失敗をしているのです。
最近のニュースでは、クラウドストライク社によるWindowsの全世界的なシステム障害が大きな話題になりました。スマートに働いて高給なイメージがあるハイテク企業も、この様に大きな失敗をしています。
こういった世界的な失敗と比べてみて、自分の仕事の失敗の影響力はいかがなものか。「大したことではない」と思えるのではないでしょうか。
「人の不幸は蜜の味」という言葉があります。
悪意のある言葉ですが、自分を思いつめて潰れてしまうくらいだったら、他人の失敗と自分の些細な悩みを比較して、心身共に健やかに働いた方がいいのではないか、そんなことを考えている今日この頃です。