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自分のスタンダードを見つける|キーコーヒー

自分にとってスタンダードと思えるものを見つけると、暮らしはグッとシンプルになる。いつも同じスーパーに行って同じ商品を買い込み、毎日をルーティーンで過ごすことができれば、余計なことに頭を使わずに済むからだ。

そのためには絶妙に自分の好みと一致した商品を見つける必要がある。人間はどうしても飽きてしまう傾向があるため、しばらくは色々な商品を試さなければならない。

もちろん、飲食の場合はバランス良く複数の食材を摂取する必要もあるので、全て毎日同じというわけにもいかない。だから僕は基本的に朝食はルーティーン化して、夕食は一部をルーティーンに、他はその日の気分で決めるようにしている。

朝はシンプルにコーヒーと食パンを食べているだけだ。実はコーヒーにはこだわっていたことがあり、豆で購入して自分でミルで挽いてドリップして飲んでいる。挽きたてで飲みたいのだ。

この様にコーヒーには少しだけうるさいのだが、それでも充分にこのこだわりを満たしてくれるコーヒーを見つけることができている。

それが「キーコーヒー」だ。誰でも見たことはあるはず。よく喫茶店の看板にロゴが掲載もされている老舗の日本のブランドだ。しばらくはこのコーヒーを買い続けることで困ることはない。

何が良いのかと言うと「ちょうど良い」ところだ。濃すぎず薄すぎない、飲むのに抵抗が一切ないほど飲みやすい。そしてコスパも良いので普段の一杯に最も適している。

その昔、カンブリア宮殿でキーコーヒーが取り上げられていたことがあり、それを視聴したのも気に入ったひとつの理由かもしれない。

その番組では東南アジアで収穫できる幻のトアルコトラジャというコーヒーが特集されていた。貴重なコーヒー豆を、キーコーヒーは1970年から8年かけて、地元の人たちの協力を得て自社農場を開拓し、販売までこぎつけたのだ。

そして、キーコーヒーの鍵のロゴマークには「コーヒーが日本人の新しい食文化の扉を開くカギだ」という思いを込められていると知り、この企業への思いはより一層強くなった。

島国である日本は、当時は外国の文化に触れる機会に乏しかった。今とは違うそんな時代に香り高いコーヒーという飲み物を庶民に届けようとした努力は涙ぐましいと思う。キーコーヒーは海外の文化の鍵を開けてくれたのである。

こうして、身近なものにお気に入りを見つけることで、暮らしはどんどんシンプルにすることができる。買い物の時間も短縮できるし、支出の計算も簡単になる。

できるだけ早いうちに、自分のスタンダードを見つけておくと毎日が充実するようになる。

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