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「No.26」住宅と心疾患の関係

以前書いた自己紹介記事に心疾患の事に触れました。

後に詳しくと書いたので今回を迎えます。

現代病ですよね。

私が心を患ったのは20年近く前になるので、ネットでなんでも検索できる時代ではなく、自分の身に何が起きてどう対処するのか分からなかった。

今はある意味良い時代で、様々な方がご自身の体験をNoteのような媒体に掲載をしたり、実際のお医者様が知見を公開したりと、探せば様々な解決法が見つかる時代。

逆に情報が溢れすぎて何を信じて良いのか分からない時代でもあるけど。

私が書く記事も体験記なので、心が病んでいる方すべてに当てはまるわけではなく、一つの考えとして読んでいただければ幸いです。

精神疾患が公表しやすい時代にもなり社会は良い方向に進んでいるとも思う。

実際に自分が心を病んでいる時では、公表などとてもできる雰囲気ではなく、捉え方の厳しい人では「うつ病は仮病だろうと」話す人もいた。

私も今になって抵抗なく書けるようになったし、取引先の人でも「まさかこの人が」と言うキャラクターの人も鬱を患う。

誰でも可能性はある。

リリーフランキーは「鬱は大人のたしなみですよ。それぐらいの感受性を持っている人じゃないと俺は友達になりたくない。」との名言にうつ病患者は励まされる。

いつも私の記事のネタにされる家具屋の店主は頭が薄い。
店主は「いい年してまだ髪の毛生やしているのか」と言っていたのを思い出す。

少年は陰毛が生えているいないでマウントを取り
中年男性はハゲでマウントを取り
鬱は大人のたしなみとマウントを取る

なんでも良いようにとらえたらいい。


医者でも何でもない不動産屋の私の経験則ですが、心疾患には大きく2パターンあると思う。

①忙しすぎて発病する
②時間があり考えすぎて発病する

私は②のパターン。

製造業勤務の時は検査技師のような仕事で、一人暗闇にこもりひたすらシリコンウエハーの傷や汚れをチェックすると言う、なんともシュールな仕事をしていた。

慣れてくると、検査をしながら考え事ができる、過去の失敗や未来の不安を否が応でも考える。

発病は突然起こり、目の前が真っ暗にになり身の置き場がない。

許容できるストレスのキャパシティーを越えたのだと思う。

その日は何とか夜勤を終えて家に帰るも、自分の身に何が起こったのか分からない。

眠れもしないし、飯も食えない日が続くけど、ここで仕事を休んだら二度と立ち直れない気がして、何とか仕事は続ける。

心療内科から、抗うつ剤を処方され、仕事以外はひたすら眠る日が続く。

精神疾患はいつ治るか分からなく、出口が全く見えない事が何より辛い。

風邪を引けば2、3日寝れば治るし、骨折もいつかは骨がつながる。
そんな感覚が全くない。

悪い時には人混みも恐怖に感じて電車にも乗れない。

寛解までに2年近くの月日を要しましたが、その後10年位は財布の中に抗うつ剤をずっと忍ばせていた。

寛解に至るまでに役に立った本がある。

ベタかもしれませんが、Dカーネギーの名著「道は開ける」
1944年に発刊された本だけど、現代にも役に立つ知見が山ほど記載されている。

カーネギーの著書では「人を動かす」の方が有名でそちらも面白い本ですが、私は「道は開ける」に救われた。

心病んでいる方には読んでほしいし、病んでいない人も鬱の予防につながると思う。

本には精神を病んだ人の事例が山ほど記載されていて対処法も書いてある。

共感できる内容は誰でも2、3は見つかるだろうから自分事として読みやすい。

私が印象に残っていて今でも覚えている一節
「1日単位で生きよ。どんな屈強な人も過去と未来の重荷を背負えば倒れてしまう。」

「過去や未来の映像が頭をよぎったらTVの電源を落とすように上映を止めるのだ」

心が病んだ事がない人はきっと「それがどうした」となるのでしょう。

そんな人はリリーフランキーが言う「感受性のない人」認定です。

心を患うくらいなら感受性なんてない方が良いとも思うけど。

こればっかりは経験しないと心疾患の辛さはわからない。

で、私が寛解までに至った経緯は投薬と読書ですが、一見ストレスの多そうな不動産営業職になってからは一度も心疾患を患っていない。

理由は分かる。

目の前の仕事に追われて余計な事を考える暇がない。

マインドフルネスで言う「今を感じる」ですね。

クレームの電話を受けている時に余計な事は考えられない。

余談ですが3.11の地震発生時もクレームの電話を受けていた。

家賃を支払った入居者に督促状を送ると言う、誰かが起こした失態の尻拭い。

あの揺れの中でしたので「後でかけ直します」と伝えて電話を切るも、しばらく電話が使えなく、折り返しに時間がかかったらまた叱責される。

不動産管理業はこんなことばかりですが、適度な忙しさ、適度なストレスは逆にストレスを和らげる。

近年流行る「FIRE」なるものを達成して、山にこもり人と接しない、ストレスのない世界で生活をすると、逆に精神を患うと私は思う。

何でも適度が大事。

私もやろうと思えば家賃収入だけで自分の飯は食える。

従業員にはよそに行ってもらって、のんびり早い老後を・・・
なんてこともできますが、心を患った経験から「暇」こそが「心」の大敵だと思うので、今日もあーでもないこーでもないとせわしなく仕事をしている。

まとめると・・・
・忙し過ぎる人は休み、時間があり考えすぎてしまう人は何か夢中になれる事を見つける。
・読書は人生を変える「道は開ける」是非読んで欲しい。

さらっと書きましたが「心疾患」は本当に辛い。
人生で一番辛かった経験は?と質問されれば「心疾患を患ったこと」と間違いなく答える。

皆さま気を付けましょう。

患っている人は必ず光は差しますし、患っていない人もいつか心を病んでしまう時が来るかもしれないので、お互いに人にやさしく接したいですね。

さて、今回の記事はほぼ終わりですが、続きは心疾患を絡めた不動産購入の話をポジション取りをして書いています。

それと個人名も書いているので蓋をさせていただきます。

私が書く有料記事は読む人が読むと誰の事だかわかってしまうので、目に触れない有料としています。

今回の記事はノウハウは特になく、お金を出してまで読むものではないと思いますが、定期購読の方はご容赦ください。

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