見出し画像

聴覚障害のあるわたしのもとに、身体障害者手帳がやってくるまでーお値段、いくらかかったの?ー

前回「聴覚障害のあるわたしのもとに、身体障害者手帳がやってくるまでー申請と交付の流れー」という記事で、身体障害者手帳の申請から取得までの流れとそのときに感じたことを紹介しました。

すると、この記事を読んだ方から「診断書等でお金の支払いはあったのか?」という質問をいただきました。

結論から言うと、身体障害者手帳の申請自体は無料で行えます。しかし、自治体の指定する医師からの診断書を受けるときと、証明写真の撮影で支払いが発生しました。金額は、6,000円程度です。

今回は、聴覚障害者のわたしが身体障害者手帳を手にするにあたって、どんなところでいくらくらいの支払いが発生したのかを紹介したいと思います。

○初・再診料金(1,000円くらい)

自治体の指定医に診断書を書いてもらうためには、そのお医者さんに診察をしてもらうことが必要になります。わたしの場合は、聴覚障害なので耳鼻科です。

耳の状態を見てもらったり、必要があれば耳垢を取ってもらったり。補聴器を使っているとイヤーモールドという耳栓を使うので、普通の人よりも耳の中が蒸れやすくなります。そのため、定期的に耳の中の状態を見てもらうことは、本当に大切です。

また、これからの季節は乾燥もひどくなってきます。耳の中も皮膚なので、乾燥します。補聴器の付け外しで耳に傷がついてしまう外耳炎、鼻をすすりすぎて中耳に炎症を起こしてしまう中耳炎など……耳のトラブルにも遭遇しやすいので、かかりつけの耳鼻科があることは、安心にもつながります。

ちなみにこのイヤーモールド。最近は、ジャニーズなどの歌って踊るアーティストさんもよく付けています。アーティストの方々も自分の耳にあったイヤホン(イヤモニ)で音をきくようになってから、耳型の注文数がどっと増えているとか。

「聴覚障害者のため」だったものが、ちょっとずつ「もしかして、わたしたちにも使えるかも⁈」といろんな人のためになっていくのは、とっても嬉しいなと思います。使う人が増えるとそれだけニーズも高まるので、カラーや形、材質などの開発も今後もっと進んでいくのかな、とワクワクしています。

○検査費(1,000円くらい〜)

身体障害者手帳の申請用紙には、聴力を記入する欄があります。しかも、500ヘルツ、1000ヘルツ、2000ヘルツと3つの音域それぞれの聴力が必要になります。

健康診断で行う簡易検査で測れるのは、1000ヘルツの30dB と4000ヘルツの30dBのみです。わたしの聴力ではどちらも聞き取ることは難しいため、より精密な標準純音聴力検査という検査をします。

特に、佐村河内事件のような自分の聴力を偽って不正に身体障害者手帳を取得するケースがあってからは、さまざまな検査を何度か回数を重ねて行う病院が多いとの話も目にします。

わたし自身も18歳の頃に手帳を取得しようとしたときには、なんども標準純音聴力検査や語音の聴き取り検査、脳波の検査をしました。「本当に聴こえないの?」と疑われているようでとても嫌な気持ちになったのと、いろんな検査を総合した結果手帳の基準にはあとちょっとで満たないとのことでこのときは手帳の取得を諦めました。

今回は、わたしの聴覚障害は進行性のもので、補聴器屋さんやこの病院で定期的に聴力検査をしていたことから、標準純音聴力検査のみで診断書を書いてもらうことができました。

このようなことから、検査料金についてはその人の状況によって変動が出てくるところになると思います。

○診断書料金(3,000円〜)

診察と検査の結果をもとに、お医者さんに診断書を書いてもらいます。病院に寄ってこの診断書の料金も異なるようです。わたしの行っている病院では、3,000円程度でした。

○証明写真撮影料金(1,000円程度)

身体障害者手帳は、写真付きの証明書になります。そのため、証明写真が必要になります。車の運転免許証やパスポートと違って、一回取得したら更新はありません。そのため、より写りの良いものを選ぶのがおすすめです。(わたしは、区役所の証明写真機で済ませてしまいましたが笑)

○まとめ

このように、聴覚障害のあるわたしが身体障害者手帳を取得するにあたって

・病院での初、再診料
・検査費
・診断書料金
・証明写真撮影料金

で、約6,000円の支払いがありました。

少し高く感じるかもしれませんが、この6,000円のおかげで、公共交通機関に割引運賃で乗車できたり税金の割引があったりと取得に関わるお金は一瞬でモトが取れる仕組みになっています。(もちろんわたしたちが割引を受けられるのにはちゃんと理由があるので、それについてはまた別にまとめたいと思っています。)

もちろん、加入している保険や年齢によって病院でかかる費用は変わってくると思います。「金額面が不安だよ!」という方は、申請をするタイミングで自治体の窓口に相談してみるのも良いかもしれませんね。

【身体障害者手帳の取得に関する記事はこちら】
聴覚障害のあるわたしのもとに身体障害者手帳がやってくるまでー申請と交付の流れー



いいなと思ったら応援しよう!

🌻さんまり🌻
見に来てくださりありがとうございます。サポート、とっても心の励みになります。みなさまからのサポートで、わたしの「ときめき」を探してまたnoteにつらつらと書いていきます。

この記事が参加している募集