#脳みそを、もみ込む
チョモランマ山下さんのボードゲーム
最近、何かに真剣にはなっているけれども、一点にフォーカスしすぎているなと思っていたところ、「チョモさん」ことボードゲームマスター・チョモランマ山下さんからお誘いを受けた。
チョモさんとボードゲームをしたのは、ちょうど2年前。まだコロナ真っ只中だった。
我が子も参加してのボードゲームだったけど、大人げないなんて言われても、わしゃー勝ちたいんじゃー!と思ったかどうかは忘れたけれど、とにかくゲームに没頭した記憶はある。
前回は我がファミリーがチョモさんを独占したけど、今回は3ファミリー合同で開催となった。我が子が他のファミリーに馴染めるか心配したけど、真っ先にゲームに関する質問を、臆することなくしたのは我が子だった。親の心、子知らず。
ウォーミングアップのゲームから、もう脳みそが硬直化しているのが分かり、いきなりどっと脇汗が滲む。片や目をキラキラ輝かせている我が子。
スタートから脳みその硬さを実感しつつ、同時に脳みそをもみほぐして必死に食らいつくアラフォーのボク。いつしか、前回のように前のめりに。
パズルとテトリスのいいとこ取りのようなウボンゴ、犬のぬいぐるみを使った神経衰弱などなど、とにかく無心になってゲームに挑まないと全く歯が立たないものばかりに四苦八苦。
でも、普段は使わない思考回路で考えるから苦しいけど、負けて悔しいけど、なんか青春漫画で殴り合いをして互いの力を認め合う瞬間のカタルシスみたいな、心地いい気分になった。
ゲームハイとまでは言えないけど、どんどんとのめり込み、勝敗云々ではなく、とにかく目の前のことが面白い、目の前のことに全部を注ぎ込みたい気持ちになり、かといって周りを置き去りにして自分勝手にふるまうでもなく、一緒にゲームをしている人たちとの一体感も感じられる、なんとも不思議な感覚を味わった。
それはきっと参加者みんながいい人だったからなんだけれども、チョモさんの隠れたアシストがあったからだと思う。ゲームの進行が滞ったり、ムードが悪くなりそうになると、的確なタイミングでカットインしたり、ヒントを出してくれるチョモさん。前回も感じた絶妙な間合いは磨きがかかっていて、全体の空気感がまろやかになっていたのだと思う。
ゲームだから勝負の要素が強いんだけれども、誰が勝ってもいいというか、勝ちを譲るわけではないけど、勝敗よりもゲーム自体を楽しんでいるのが、やっぱり時を経ても新鮮だった。
もちろんゲームは、チョモさんがセレクトしてくれるから面白い。加えて、ゲームをやる雰囲気もまた快適だから、面白さが増していく。それが、チョモランマ山下のボードゲームなんだと思う。
言葉ですべてを伝えるのは難しいのが、とってももどかしいのだけれども、それだけ実際に参加した時の感動は大きいものだとは記しておきたい。秘かに秋にチョモさんを、また新潟に呼ぼうと思っているのだけれども、期待させると悪いので、今はそっとボクの心の中にしまっておく。きっと来てくれたら楽しいだろうな。ボクも、参加するみんなも。
おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!