海老にまつわるエトセトラ
また海老かい!!
すみません。昨日に引き続き、また海老です。
昨日の記事、投稿時点では冒頭に注意書きがなかったため、不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら申し訳ございませんでした。
昨日海老の記事を書いていて、海老にまつわるエトセトラが色々と思い浮かんでしまったので思うがままに書かせていただきます。
この記事を読んでも誰の何の役にも立ちません。ただの海老の記事です。
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私もですが、姉も大の海老好きです。
姉が好きなのはぷりっぷりの海老。中華丼やあんかけ焼きそばの上、ど真ん中に1個だけ鎮座しているあの海老です。
姉が中学生のある日、家族5人で中華料理店に行きました。
姉が注文したのはあんかけ海鮮塩ラーメン。塩ラーメンの上にとろみのついた野菜と海鮮、そして中央につややかにきらめく海老がのせられています。
姉はその海老を大事に大事に保存しながらラーメンを食べすすめました。
麺をすすりながら海老を傷つけないように最善の注意を払い、スープを飲むときもうっかり海老をすくってしまわないよう最善の注意を払い、それはそれは大切に海老を守り抜きました。
もはや海老をおかずに他のものを食べている。海老を見ているだけで幸せ。そんな様子でした。
スープを飲み干し、点心なども片付け、残すはあの海老のみ。もう海老以外何も残っていない、最後の最後。
姉はこの店を、海老で締めて、海老味を口に残して帰ろうとしていました。
良かったね、海老。良かったね、姉。
その時です。
姉のどんぶりに残った海老を、父が横からヒョイぱくっと食べたのです。
唖然とした私と姉と母。
「え…?え…?何が起きた?なんで食べた???」
父以外の誰もが、今起きたことが理解できずにいました。
「海老嫌いなんだろ?ほら帰るぞ。」
父は、何も分かってない父は、姉が海老を嫌いで残したのだと思っていたのです。
ようやく事態が飲み込めた瞬間、姉は泣きに泣きました。
小さな子供じゃあるまいし、もう中学生だし、もともと穏やかで器の広い姉が、ここまで泣くのを初めて見ました。
「えびーーー私のえびーーー」と突っ伏して泣きました。
今生の別れかのように、海老を思って泣きました。
オロオロした父は、あろうことか口に入れた海老を出そうとして、さらに事態を重くしました。
もう1個頼もうか?代わりにデザートは?店員さんに海老だけ注文しようか?どうしよう…時間が戻らないかな……とか、訳わからないことを言いながら、父はオロオロし続けました。
姉がここまで大泣きするなんて、ただ事ではありません。
なんとかこの場を丸く収めようと家族で説得しましたが、姉の怒りは収まることはありませんでした。
結局、姉は1か月間。
本当に丸1か月間、父の存在を無視し続けました。
父がどんなに素敵なプレゼントを買ってこようと、許しませんでした。
食べ物の恨みはまこと恐ろしい。
そして普段穏やかな人ほど、怒ると怖い。
それを教えてもらいました。
その後、姉は『エビと日本人』という書籍の小論文を書いて大学に合格しました。
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海老にまつわるエトセトラ。
エトセトラなのでまだあります。まだあるんかい。海老ネタ。カニ食べ行こう~♪じゃなくて海老です。まぁ、寿司でも一番人気のネタですから。いくらでもあります。海老ネタ。
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海老が大好きな私に、衝撃の出来事が起きた日のことをご紹介します。
大学での学食で。友人が言いました。
「今日のランチ、かき揚げうどんだって。」
それを聞いた私は答えます。
「かき揚げかぁ…。私かき嫌いなんだよね。」
「かき?牡蠣?」
「そう。牡蠣。苦手。」
「え…かき揚げって牡蠣入ってないよ。」
「えっ……!?かき揚げって牡蠣入ってないの?」
「入ってないよ。かき揚げって海老とか野菜を集めて揚げたやつだよ。」
「マジで!?」
大学生になるまで、かき揚げは牡蠣揚げだと思って生きてきたのです。
ほんまかいな?という気持ちもありながら、かき揚げうどんを注文しました。
美味い!!!!美味い!!!
こんなおいしいものを、これまで食べずに生きてきたのか私は。
サクサクの海老、玉ねぎの甘味。上はカリカリで、うどんの汁が染みた部分はじゅわっとしていて…。
こんなにおいしい海老料理をこれまで避けてきたなんて、なんて損したんだ、なんで誰も教えてくれなかったんだ!と床をどんどんと叩きたい気持ちになりました。
みんな何歳でかき揚げis not牡蠣揚げって知ったんだろう?教えて欲しい。
それからというもの、かき揚げを見つけると失った時間を取り戻すように注文する私です。
余談ですが私も『エビと日本人』の小論文を書いて大学に入学しました。
このタグがあったから書けました。
コニシ木の子さん、ありがとうございます。
毎日更新したいのにネタがない!!!
そんなあなた、よろしければ海老ネタ書きませんか。
というタグをつけていただければ、いつか回収にうかがいます。ぺこり🦐