見出し画像

書評:人生を変えた一冊「お金持になれる黄金の羽の拾い方 知的人生設計入門」

今日は、私の人生を変えた一冊をご紹介します。

それは、「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方 知的人生設計入門」です。

有名な本なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

本書との出会い

私がこの本を手に取ったのは、今から20年近く前の社会人2年目の頃だったかと思います。

当時私は上京し、大手システム会社でシステムエンジニアをしていました。
システムエンジニアというのは、なかなかの激務。
私も例にもれず、朝は8時には家を出て帰りは23時頃、といった生活を続けていました。

文系出身ではあったものの、それなりにコンピュータは好き、入社前からベンチャー企業で少しだけプログラミングのお手伝いなどもしていたのでそれなりの自信をもって就職したのですが、実際の仕事はそんな甘いものではなく、日々慣れない仕事にもがき苦しむ毎日でした。

不規則な生活がたたったのか、もともとあったアトピーがひどくなり、全身がカサカサに。

痒さで寝れない=>仕事に集中できない=>長時間労働で不規則な生活=>アトピーがひどくなる=>痒さで寝れない

という、完全な負のループに陥っていたのでした。

生き方を変えないといけない・・・

そんな焦りの中、ふと立ち寄った本屋で出会ったのが、この「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方 知的人生設計入門」でした。

興味を持った背景

本書を読む前から疑問に思っていたことが1つありました。
それは、私が育った家庭と幼馴染の家庭環境の違い。

私が育った家庭は以前にも書いたように、祖父が創業した会社に父は役員として勤めていました。母も少し経理の手伝いをしていました。
こう書くと聞こえはいいですが、実態はどこにでもいる町工場のおっさん、毎日作業着を着て出勤し、汗水流して働く泥臭いブルーカラーワーカーです。

一方、幼馴染みの家庭は、父親は誰もが知る大手企業、母親は郵便局にお勤めの共働き。スーツを身にまとって出勤する、ホワイトカラーワーカー。

誰がどう考えても、私の家庭より幼馴染みの家庭のほうが裕福だろうと思えたのです。

しかし、実際の暮らしぶりはというと、私たちの家庭のほうがずいぶん良かったように思います。

私たちの家庭は、幼馴染みの自宅の3倍程度の大きさの敷地と家、
車好きの父は2-3年に一度車を買い替え、当時流行ったフェアレディZやシーマ、フォルクスワーゲンなどを所有していました。
また週末はゴルフへ行き、それなりに高そうな外食にもちょくちょく家族で行っていました。

幼馴染みの家庭は、ずーと国産のファミリーカーでしたし、家も退職後にリフォームをされるまで、ずーと古家のままでした。

別に実家の裕福自慢をしたいわけではありません。
広い家も車もゴルフも大して興味のない私にとっては、どちらの生活でもさほど変わりはないと思えるので。

しかし、この違いには長年の疑問と興味を持っていたのでした。

本書で学んだこと

この本は、そんな私の長年の疑問を一気に解消してくれる内容でした。

税金をコントロールすること=>経費を活用する
銀行をうまく利用すること=>事業や不動産などで適切なレバレッジをきかせる
他人の力や複利の力を使うこと=>雇用する、投資する

高卒の父親ではありましたが、商業高校出身で、長年中小企業の金庫番を担っていたこともあり、銀行の扱いや税金について非常に詳しかったのです。
そしてそれは、座学だけでは学べない、生きた知識でもあったのでした。

自分で事業するという選択肢もありかもしれない・・

この本を読んでから、少しずつ実家に戻り自分も自営業を始めることを意識しだしたのでした。

それから2年後・・・

私は、父親の元職人としての修行を始めたのでした。

その後

・自営業として税金をコントロールする
・人を雇用する
・新築住宅は買わない
・不要な貯蓄性の保険には入らない
・海外(主に米国)株式投資(指数に連動した長期のインディックス投資)

これらは、すべて本書を読んで実践したことになりますが、20年たった今、改めて本書の内容のすばらしさを体感してます。

本書に書かれている内容は、長い期間が経るにつれてよりその価値を増すものでもあるからです。

1600円で購入したこの本ですが、購入価格の1万倍以上の経済効果となって、今の私の生活を支えてくれています。

唯一、本書の中で実践して後悔している部分があります。
それは、「国民年金基金」への加入。
今となってはideco のようなより有利な制度があるのですが、国民年金基金は一度加入してしまうと脱退できないという罠が・・

20年近く前に出版された本書には今も色あせない価値がありますが、制度などはやや古くなっている部分もあるので、その点だけご注意を。

また、新版も出版されているので、今から読まれる方はこちらの方がおすすめになります。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?