第2回 ビジネス書図鑑 〜これからの教養編〜 オンライン読書会レポート
緊急事態宣言が出された当日である、4月7日夜
ビジネス書図鑑〜これからの教養編〜(以下、ビジネス書図鑑②)を用いた読書会をオンライン(ZOOM)で実施しました。
その内容をお伝えいたします。
今回は、参加者がビジネス書図鑑②の第3章から1冊選び、印象に残った部分を発表する。そして、そこで出た、キーワードからディスカッションを行いました。
今回選ばれたのは、
「幸せになる勇気」と「愛するということ」
なんとも人生の本質的すぎる、抽象的な本が選ばれました。もちろん、好き勝手に幸せや愛について語ってしまうと収拾がつかなくなってしまいます。
そんなときは、ビジネス図鑑②の読書会を謳っているからには、その原典に沿ってディスカッションを進めました。
つまり、ビジネス書図鑑②9ページの本の読み方・使い方にある「4段階ピラミッド」、そして、10ページから12ページにある「具体→抽象→具体」の3Stepを実践してみました。
まず、読書会に参加するまでにピラミッドの第3階層まで完了しています。
1.広げる:ビジネス書図鑑②から本を選ぶ
2.読む:読書会で話をしなければいけないから、ダラダラ読まない
3.残す:頭に残っていないと、読書会で話せない
そして、読書会のメインは第4階層「変換する」です。
実際の読書会では、参加者がそれぞれ本を読んできて残った部分をまず発表しました。「具体→抽象→具体」のStep1「具体」です。
「愛するということ」であったら、愛は技術と語られていることが新鮮だった。技術というからには、名詞でなく動詞だと捉えて考えられると思った。
という意見や
成熟した愛は「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」と言う
どんな境地なのだろうと思う。そう思える相手もいるかもしれないが、そう思えない人もいるのがリアル。
という発言が出ました。
こういった参加者それぞれに「残っている」部分から、お互いの考えを出し合うことで、どんなメッセージが読み取れるのが、どんな誤読(解釈)ができるのか、過去の経験で関連するようなことはなかったか、話し合った。
幸せになる勇気との関連についても話題になり、共同体の話と愛はつながっている。そもそも愛って、2人で築くものなのか、それとももっと大人数も対象とするのか、など。語り出すと止まらないところですね。
一通り、頭の中にあるものをアウトプットしたのち、もう一度議論全体を俯瞰して、重要なメッセージを参加者それぞれでピックアップ。
これが「具体→抽象→具体」のStep2「抽象」の部分ですね。
ここで抽出したメッセージを今の自分に引き寄せて、身近なところで考え何に当てはまるのか、をお互いに問いを投げかけあいながら、具体的にしていきました。
これがStep3の「具体」です。
この部分は相手がいることの価値がもっとも現れる部分だと感じました。自分の考えを述べるとき、どうしても抽象的な(言葉だけでうまくまとめようとする)形になってしまいます。他人から質問を受けることで、具体化のスイッチが押される感じがします。
特に幸せや愛について語っているので、「共同体ってあなたの身近なものでいうと何ですか?」とか、「あなたにとって尊重と配慮の違いは何ですか?」など、自分ごととして質問を受けると、言葉に詰まる場面が多々ある。
でも、それが読書会の価値だと思います。しっかり準備して、スラスラと用意した考えを述べるより、今まで考えたこともなかったような観点から質問を受けて言葉が出てこないような経験の方が価値ある体験だと、私は思います。
特に、好んで読書会に参加される方は、誰一人否定したり、バカにしたりする人はいません。皆、好意的に受け入れ、その沈黙の時間の価値を共有しています。
盛り上がっている大規模なオンラインイベントも良いですが、ひっそり、こっそりと行なっているオンライン読書会も良いですよ。
ご興味ある方は、ぜひ、お声掛けください。