双極症と共に生きる「頑張らない」という選択
双極症を抱えながら生きる日々は、まるでジェットコースターに乗っているように、気持ちの上昇と下降が激しく続きます。
そんな中で、多くの人が
「もっと頑張らなきゃ」
「普通に戻らないと」と
自分にプレッシャーをかけてしまいます。
でも、実は「頑張らない」という選択が、自分を守り、病気と上手く付き合っていくための大切な戦い方になることがあります。
頑張ること=正しいことではない
私たちは子どもの頃から
「努力すれば報われる」
「頑張ることは素晴らしい」
と教えられてきました。
しかし、双極症を持つ人にとって、頑張りすぎることは逆に危険な場合があります。
過度な努力や自己期待は、躁状態を引き起こしたり、うつ状態を深めたりするきっかけになりやすいのです。
だからこそ、時には「頑張らない」ことが大切です。
「頑張らない」とは何か?
「頑張らない」というのは、ただ怠けるという意味ではありません。
自分の限界を知り、無理をせず、自分を守るための行動です。
それは、必要なときに休息を取ること、調子が悪い時に無理して予定をこなそうとしないこと、そして、失敗しても自分を責めずに受け入れること。
自分の心と体を大切にするための「優しい選択」です。
心のバランスを大切にする
双極症では、感情のバランスが崩れやすくなります。
そのため、無理をせずに生活することが、感情の波を穏やかに保つ一つの手段です。
例えば、調子が良い時でもすべてを一気に片付けようとしないで、適度にペースを保つことが大切です。
そして、うつ状態の時には、たとえ何もできなくても、それを「良し」とする気持ちを持つことが、回復への大切な一歩です。
周囲の理解も必要
「頑張らない」という選択は、自分自身だけでなく、周囲の人々にも理解してもらうことが大切です。
家族や友人に、自分の限界や感じているプレッシャーを伝えることで、サポートを得ることができます。
時には周りに「今日はできないんだ」と伝える勇気を持つことも、心の健康を守るための重要なステップです。
自分を許すということ
最後に、「頑張らない」という選択をした時、どうしても自分を責めてしまう気持ちが生まれるかもしれません。
しかし、双極症を抱えながら生きること自体がすでに立派なことです。自分を追い詰めず、「今日はこれで十分」と自分に優しく接してみてください。
🌹
「頑張らない」という戦い方は、決して逃げではありません。
それは、自分を守り、長く穏やかに生きていくための賢い選択です。
双極症との向き合い方に迷った時、この選択肢をぜひ心に留めておいてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。