ICT、オンラインについて、特別支援学校の先生たちの重い腰を持ち上げ、みんなが少し動き出すために私がした5つのこと
ICT担当の先生方 お疲れ様です。日々他校の実践にアンテナを貼りながら、苦慮しながらも校内でのICT活用の活性化を楽しまれているのではないでしょうか。
私は苦しみしかありませんでしたが、一年たってようやく仕事が楽しくなって来ました。(ウソです、うそでもいいんです)
わたしが行っているICT、オンラインの活用の推進について皆様の参考になることがあればとnoteを書いています。
都から配られたスマートスクール構想のMicrosoft office365 Teamsによるオンライン学習、交流・・・ 1人でやってきてしまいました。
結論から書くと
使わない知識は、無くなっていきます。
すぐ使える知識を渡すと、使い始めます。
使い始めるとどんどん知識も経験も増えていきます。
使える人が増えると 他の授業者が目にすることが増える。
すると教えて欲しい人が増える。
すると教えられる人が増える。
小さなことでも教えられる(伝えられる)人が増えると、、、
つまらない強制的で意味のない研修会はいらなくなる。(理想仮説)
私が今していること
□研修会ではなく、自主勉強会
□市場調査 formsで希望内容アンケート配布
□formsで内容の告知 参加申し込み
□ニーズに合わせた内容に徹底
□校内用の掲示板を活用し、短い告知 キラーフレーズで誘う 時にあおる
□研修会ではなく、自主勉強会勉強会 教員参加率50%達成!!
嬉しくてつい・・・
わたしは3月から必修のICT研修会ではなく、あえて自主勉強会として掲示板にformsのアンケートを貼り付けて募集をしてきました。
はじめは参加者2名 私とデジタルサポーター含め4名(汗)
55名の先生たちのうち2名・・・ 3%・・・
こんなところからスタートしました。月に2.3回の企画開催
それが4、5、6、7、8月ときて、ついに9月には50%越え 23/55人の参加を獲得しました!推移的には右肩上がりに回数に比例する感じでした。
自主勉強会で日程調整はせず、こちらで決めた告知のみでこの参加率は・・・感動です。
まるでTwitterのフォロワーを伸ばしているような感覚でした。
一斉での研修会を捨てて 自主勉強会にした。
理由は・・・ どの学校も似てるんじゃないでしょうか
◆一斉研修会では拘束感があり、みんなイヤイヤだった。
◆都教委と外注業者(デジタルサポーター派遣会社)で用意された研修会があまりにもつまらなかった・・・
◆一斉研修会では、受講者のスキルがまばらであり内容がささりにくい。
◆主体的な先生たちがほとんどいなかった。
◆進めなさい!という管理職は全くの無知(授業しないからですかね)
そして、私には仲間が必要でした。
1人でプロジェクトサイズのことを勧めるのは無理です。必要なのは仲間の推進力です。増えれば増えるほど、当たり前になり、流れ作り、周りの先生が流れを感じ、気づきます。
「わたしも何かやらなきゃ」となるように巻き込んでいくことをイメージしています。
私にというより「ICTの活性化」にはですね
私は、「ICTの活性化」「オンライン授業の推進」「ICTによる働き方改革」これらを校務分掌で行うということに違和感を感じてしまっていました。
「情報教育部」という名はついていますが、メンバーはICTが強いわけでも、専門家でもなんでもありません。家電芸人ばりに認識され、機器の不具合や機器の利用管理に翻弄されています。(汗)
私は、教委や管理職から「研修会を計画して、先生たちのスキルアップを進めなさい」と命を受けました。
1年前は訳もわからず、MicrosoftのTeamsの試験的IDを配布されて試行錯誤、GIGA・スマートスクール構想の説明会を言われるがままに訳もわからず展開していました。
みんなが活用できるように知識を入れる方向で頑張っていました。
当たり前ですが、皆さんのモチベーションが上がらず、いや、私があげることができず・・・ちっとも皆に伝わっていませんでした。デジタルサポーターの会社から用意されたマニュアル通りの研修会もものすごく退屈でわかりにくい。屁でもないことにわざわざ人を集め・・・せっかくきてくれた人たちに「ログインだけ」させて「今日はここまでです」と・・・
なめとんのか!そんな何回も時間あるかい!って本気で怒りを覚えました。教員てものすごく支援を必要とする生き物ですね。。。
どんなに簡単なことでも、説明しようとすると、用語が入って・・・難しくなっちゃう・・・昨年の臨時休校時、途方に暮れていたことを思い出します。
初めてやってきたデジタルサポータは全くやる気のない感じのおねぇさん・・・何を聞いても「仲間に聞いてみます」「無理じゃないですかね」「派遣されたんで」「研修会をするのが仕事です」と平気でいう。やる気のないことを肯定するようにもとれる方でした。(笑)
それも働き方です。
わたしは「体育の教員」です。情報の教科の資格はありません。誰かに習ったこともありません。
独学です。
いたしかたなく情報を集め、学び実践してみて学んできました。
独学??? 俺独学だ・・・
そこでやっと気づいたのです。
自分で学べる人は自分で学べばいいんだ → 全員× 希望者⚪︎ でした
なぜ一律を意識して、それ以外に思いつかなかったのだろうか・・・
なので、一斉研修会やめました。
管理職は、心配そうにしていました。笑
でも、行動した人はできるようになる
なんでも一緒ですよね。
□formsで校内市場調査をして
先生たちのICTについての悩みや知りたいことを直接集めました。
そもそも自主的に勉強会に参加するのは情報が欲しい人が行う行為です。
授業ではやる気が出ない学生と大人も同じです。強制してもモチベーションのない学びに効果はほとんどなく・・・知識は使われず、忘れ去られていく・・・意味ないことは私もしたくない・・・
必要じゃないこと、必要じゃないかもしれないことに使う時間は皆さんにほとんどないという事実を大事にしてみました。
これが大正解。
formsの手軽さと便利さを体験すると同時に、簡単な質問にあれよあれよと答えてくれます。お互いに良いことだらけでした。
勉強会は活気にあふれ良質な質問にわたしも知識を増やす意欲を頂けました。
□formsで内容の告知 参加申し込み
掲示板を活用し、簡単な文章で参加意欲を誘ったり、少しあおったり
自席で1分で答えられる内容で、日付指定で送ります。
◯ 聞くことは3つに絞る
①名前
②参加したいか・参加したいけど出来ないか・参加したくないか この3択
③当日聞きたいこと その他に聞きたいこと(あれば)
平均回答時間は③で少し悩む人がいるでしょうが、2分強平均です。
↑ formsはこんなことも教えてくれます。作成時間も5分程度です。お互いにとても便利です。
□ニーズに合わせた内容に徹底
formsで集めた要望の中から、ピックアップします。
勉強会ではなくアドバイスで解決出来るものは個別に解決していきます。
先生たちは忙しい でもそんな中で出してくれた要望のニーズは高いです。
高いニーズであるにもかかわらず、独学をしない。矛盾していますがこれが日々の教員の心理でしょうか。
そんな個別の要望に答えていくことで、担当者への信頼や期待感を高める・・・いやらしいですが
ファンを増やします。
□校内用の掲示板を活用し、短い告知 キラーフレーズで誘う 時にあおる
掲示板にformsのの案内文章として、こんななことを毎回つけています。
しんどいですねぇ。
お元気ですか? コツコツやってますか?
時間は有効に使えていますか?
今回は、皆さんのよくやる教材を作って、仮想端末から物理端末に無害化システムで送って・・・管理職の承認を待って・・・
ICTパソコンに送るために学習コンテンツ活用システムに載せて・・・
ICTパソコンを鍵付きのBOXから取り出して、貸出簿書いて・・・生徒の目に渾身のパワーポイントを展開するのに・・・
何分かかっていますか?
わたしはOffice365を使い始めてから全部不要になりました。
60分が2分になります。 その秘密を共有します♪ なんて日だ!!
意識するのは「当たり前を疑うこと」でしょうか(汗)
テクノロジーは人間を便利で時短にします。
でも、先生たちは忙しいあまり、ちょっと触ってみればわかるようなことが、触っていないのでわかりません。他の仕事がたくさんあって新しいことを配っても確認することが優先順位低くなるんですよね。
なので、目を引いて優先順位を上げてもらいます。
60分が2分になるんなら優先順位上がりますよね♪
悩みを文章で具体化して、同じ悩みの先生たちを回収するイメージでしょうか。
さっきもらった中の1人が答えてくれたアンケート
アンケートに1人書いたってことは同じ悩みをもった人は必ず複数います。
1人に刺さるってことは複数人に刺さります。
あとは簡単
勉強会にきてくれたら、こっちのもの簡単で便利で、すぐできるテクニックを皆に共有します。
「えーすごーい!」ってみんないいます。
でも、何もすごくなくて、
みんなより先に触って置いただけです。
簡単な仕事です笑
そういうとみんなハッとした顔してます。
嫌になる人もいるかもしれませんが、多くの先生たちは熱心で真面目です。
アンチはどこにでもいますが、仲間は動いてくれなければ意味がないので
これをきっかけに自ら学んでもらえるように少しあおります。教員は弱い人が多いので少しだけです。
□勉強会の最後に
すぐチャレンジすることをお勧めしています。
厳しい言い方すると、知っていると出来るは違うんです。
ただの知識は使わなければ無くなります。
宝をどこにしまったか忘れてしまうんです。
ここまではいいませんが
「すぐやってみてくださいね。」
「明日できたら一生できます。」 と伝えています。
そして毎回一つだけ 一番大事なことを伝えたい。
ICT教育で必要なのは大人と子どものリテラシーです。
情報の先生が全てを伝えるのは不可能です。先生たちが各教科でICTを活用しながら、さまざまな情報リテラシーや情報マナーに触れさせて考えてもらうこと、教師も一緒に考えることが大事です。
それが事故を減らし、嫌な思いをする子供達が減ります。知らないことで起こる不幸を防がなきゃいけません。これからの子供達はICT と付き合っていかなきゃいけません。我々の育った時代とは違うのです。やりたいことがあったら相談してください。
リテラシーを高め、少しでもルール(規制)の少ない学校にしていきましょう!的なメッセージを加えて終わります。
機器の借り出しや、返却手続きのマナーアップにも繋がりますしね。
教員のマナーも、どの学校も頭がいたい内容ですよね。下手したら無くなったりします。
機器使用の規制が多すぎて借り難い、めんどくさくてショートカットされてしまう・・・こんなルールで発展しないですね・・・
この辺はまた書きたいと思います。
小さなことが大きな流れになり人を巻き込んで、
結果、多くの生徒がICTによって豊かになり、結果先生たちも時短して、豊かに暮らせるようになる。win-winです。
小さなことをコツコツ 来週も勉強会
「オンライン授業体験会」です。
長文読んでくださり、ありがとうございました!!
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