燕去月 #とは
日中は汗ばみますが、一昨日くらい前から毛布を掛けないと朝方震えるほど寒くなりました。秋ですね。
今日は絶好の稲刈り日和で、朝からコンバインの音が聞こえてきます。
金子兜太氏の「美しい日本の季語」をパラパラ捲っていたら、去年の10月始めにに「秋の声」について書いていたのを思い出しました。
読み返しましたが、あの頃より今の方が季節感を感じるなぁ、と思う今日この頃です。
「美しい日本の季語」の今日のページを開くと「帰燕」とありました。
そのまま音読みで、きえんと読むそうです。
タイトルの燕去月は、つばめさりづき と読むようです。
🌿
あれは4月だったか…
佐渡には家の軒下に巣作りする燕がたくさんいます。その事はよく行くお店に燕が巣を作っているのを見て、知ってはいました。
他人事だと思っていたら、我家の周りにもぐるぐる飛んでいる姿を見かけて。
もしかして、うちもターゲットになってる?
と思っていたある日。
家人が両手に荷物を持ち、玄関扉を開けてものの何秒か開けたままにした、その時!
すごい勢いで燕がヒューっと突入してきてしまいました。
あまりのスピードに、一瞬目が点になる私たち。
狙ってたんですね…ずっと。
大急ぎで家の中に入り、自由自在に飛び回る燕を追いかけまくって、なんとか一つの部屋に閉じ込めました。
その後その部屋の窓を開け、外に逃がそうとしましたが、燕もパニック状態でグルグルと部屋の中を同じ方向に逃げ惑うばかり。
帽子やなんかを手に持ち、なんとか外へ誘導しようと試みる事、十数分。
もう、どうにもならないんじゃないかと思い出した頃、ツーッと窓から外へ飛んでいってくれました。
文字通り、ヘナヘナとその場に座り込む私達。
その後からもう、一瞬の隙も無いように玄関の開け閉めをしていたのも、今はもう、笑い話となりました。
この季語を見て、あのコも元気で帰燕しているだろうか、と思う秋の日です。