
「月煙る」 長嶋祐成 作品展
銀座へ。長嶋祐成さんの個展を観てきました。
前回個展に行ったのが7月。
今回はこじんまりとしたお店の壁を借りてのスタイルで。
今まで色鮮やかな色彩の画風だったのでどんな風に変わったのか、楽しみにして行きました。

月煙る
東京から石垣島へ移り住んで初めての秋、深夜のサンゴ礁に出た。頭上に煌々たる満月が照り映える、大潮の干潮。海ははるか沖まで干上がっていた。
懐中電灯の光にサンゴや海藻の極彩色が浮かぶ。目を覚ました魚がピシャッと飛び跳ね、タコは陰から陰へ音もなく身を滑らせる。
飽くことなく歩き続け、とうとう礁の外縁までやってきた。足もとはストンと落ち込む切り立った崖で、手にした光は海底まで届かない。足がすくむ。すくむと海のただ中に立っている自身をもっとつぶさに感じてみたくなって、灯りのスイッチを切った。
一瞬の完璧な闇の後、白白と煙る月の光の中から影絵のように景色が立ち上がった。


いつも通りのきれいな色彩の絵の他に



そして圧巻はこちら

写真だとうまく伝わりませんが、モノクロの濃淡でこんな風に描けるなんて素晴らしいです。感動。
当然ながら売約済でした。残念。
今年はまた年末に都内にいらっしゃるとのこと。
楽しみにしています。
