『ウィ、シェフ!』 〜久々の映画鑑賞〜
はなえみさんの記事を読み、久しぶりに映画館へ行って観たい!と思い。1日が映画の日だった事もあり、早速観てきました。
前回映画をきちんと観たのはいつだったっけ?
と考えてみたら去年の11月でした。
去年観た「ジャン・マルク=ブリニョと佐渡こと」は佐渡で撮られた映画ですが、ジャン・マルク氏のドキュメンタリー映画なのでこちらも主にフランス語の映画でしたね。
偶然ですが2つの映画に共通しているな、と思ったのは
フランス人で『食』に携わっている人は食材に対する思い入れが(日本人より)強いのでは
という事。
貧困層はもちろんそんな事は言っていられないでしょうが、一般市民は日本人より食に対してのこだわりが強いような気がしました。
(グルメ、という意味ではないです)
私にはフランス人の友人はいませんが、dancyuで連載中の辻仁成氏のエッセイを読んでいても感じていた事でもあります。
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『ウィ・シェフ』について
主人公の料理人カティが移民の、おそらく缶詰がご馳走だと感じている子供達を畑へ連れて行き、採れたて野菜の素晴らしさを体感させたシーンはとても感動的でした。文字通り食育ですね。
はなえみさんも書いていらっしゃいますが、移民役の子たちは300人以上の若者のインタビュー映像から選んだ上で、演劇のワークショップを開催して更に選んだそうです。
この子達が何故、どのようにしてフランスへ来たか語る場面は、もしかしたら実体験を話しているのかもしれないな、と思いました。
日本で暮らしていると、中々こうした問題実際に感じる事は少ないですね。
18歳までに職につけないと強制送還になる、という問題にも深く考えさせられました。
結構厳格で、年齢が曖昧な子供達が骨の検査で18歳以上であると判明するとどんな資質があっても容赦なく送還させられる、という場面もあり。
食べることが大好きな私は料理のシーン、目を見開いて観ていました。
「タタキ」はそのままタタキ、なんだなぁ、と感心したり。
私は全くフランス語は解りませんが、面白いと思った表現の一つが
Raconter des salades
直訳は、サラダで語る、サラダで話す。
サラダは、美味しくするために色々な材料を使いますね。
多様な食材の盛り合わせ
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作り話や、矛盾、うわさ話、嘘など、話を盛りだくさんにして、話すことを表現するのに、「サラダで話す」
という表現されるらしいです。
面白い!
やっぱり言語を理解していると、その国の文化がわかってきますね。
日本でサラダが一般的になってからせいぜい数十年。
こんな成語はまだまだ生まれないかもしれません。
この映画は料理人カティと移民の子達の涙あり、笑いありのお話ですが…長くなるので興味のある方はぜひ、映画館に足を運んで下さいませ。
ではでは、天気は悪いですが良い週末を♪