2.[ワーク002]こういう人は、お客様にはしない、という人の判断基準
◯結論
こういう人は、お客様にはしない、という人の判断基準
を明確にして、共有する。
初回(前回)と、ほぼ同じとも言えるが、
前回は、様々な状況/条件を総合して踏まえて明確にする。
ということであって、
今回は、人にフォーカスする。
それで、
●こういう人は、お客様にはしない、という人の判断基準を、
なぜ社内で明確にするべきか。
これも、前回とほぼ同じような理由とはなるが。
もちろん、BtoCに限らず、BtoBにおいても、
・不適切な相手との取引は、セールスパーソンの士気を下げ、自社のリソー
スを無駄に浪費し、会社の評判も損なう可能性があるため、社内で明確な
基準を設ける必要がある。
・全セールスパーソンが基準を理解していることで、一貫した顧客管理が
可能となり、自社の方針と価値観を反映したサービスを提供できる。
・特に、資源が限られている中小/零細企業では、効率的な顧客管理が重要
で、若手/新人セールスパーソンにも基準を理解させることが求められる。
・若手/新人セールスパーソンが基準を熟知していない場合、不適切な顧客と
の取引を進めてしまい、自社に損害を与えるリスクとなる可能性がある。
・基準を熟知することで、若手/新人セールスパーソンは自信を持って
セールスに取り組むことができ、顧客との関係構築においても正しい判断
ができるようになり、自社の成長に貢献する。
・セールスパーソンが一貫した判断を下すことで、判断にかかる時間と労力
を節約し、自社の利益を最大化することができる。
・セールスパーソンがこの基準を知ることにより、顧客との健全な関係を
長期的に維持し、自社の評判を高め、信頼を築くことにもつながる。
◯顧客として不適切な人を見極める基準を社内で明確にする重要性
本年、2024年になって、
東京都が、カスハラ防止条例を制定したように、
もはや、というより、本当はとっくに、
お客様は神様です、という時代ではなくなっている。
会社として、顧客としては不適切な人を見極める基準を明確にして、適用することは不可欠である。
上司や営業マネージャーが若手/新人セールスパーソンにこの基準を教育することは、自社の将来を守るための投資とも言える。
若手/新人セールスパーソンにこの基準を熟知させなかった場合、
彼らは不適切な顧客との関係を続けることで、ストレスを感じモチベーションを失い、最終的には会社を辞めてしまう可能性もある。
これは、自社の人材流出という形でコストがかかるだけでなく、社内の知識と経験の損失を意味する。
セールスパーソンが顧客として不適切な人を見極める基準を熟知することは、自社の持続可能な成長と成功に不可欠である。
これは単なる営業戦略ではなく、企業文化として根付かせるべき知識である。
そして、これを若手/新人セールスパーソンに伝えることは、彼らのキャリアだけでなく、自社の未来を形作る上で重要な役割を果たすのである。
そのために、今回は、以下。
●今日の、営業情報資産の掘り起こしワーク
これらの社内情報資産を掘り起こし、共有しよう。
すでにあるのなら、それは、共通化されているか。
されていなければ、過去の事例を掘り起こしながら、
以下の通り、とりあえずでも、基準を決めて、
共有化しよう。
◯どういう人が、自社のお客様としてふさわしくないか、そういう人とは付き合わないようにするか
過去のお客様の事例を元に、
これも、前回と同様、
・明らかなブラック
・ブラックに近いグレーゾーン
どのような言動をする人が当てはまるのか
・諸々の不利な状況であったとしても、
断ることはせずに、取引をするのは、どういう状況/条件か
さらに、
・ホワイトに近いグレーゾーン
逆に、それは受け入れて、お客様とすべきという人、
なども、明確にする。
今回は、以上。