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大人の修学旅行。第三話(後編)

11月8日、7時10分発伊丹-羽田便。

(※撮影の都合上、画面が上下反転する場面がございます。予めご了承下さい)

蛍池駅発の始発モノレールに乗り込むというのも32年の人生で初めて、老人の朝は早い。でもクラスJだから後々ぐっすり眠れる、言うてる間に着いて。等々乗っけから段取りの悪さが露呈。詳しくは思い付きで始めた80年代映像にてお楽しみ下さい。羽田空港で意気揚々とモーニングに預かるつもりが、先のコロナ禍の影響により閉店ラッシュ。仕方なく、京急線に乗り込む。

まさかこんな朝早くから主宰思い出の地、明治神宮観光を拝めるとは。実に9年振り。約半年間の関東滞在中最も心に残った風景を上げるとすればそれは明治神宮であり、また山下公園であり。今回そのどちらも網羅できる最高の2泊3日を確保しましたので余すことなく記事に認めます、マイナスイオンを全身に浴びることで久方振りのTOKYO旅にもいくらか弾みを付けたい。

明治神宮、所感。

やっぱり何度来ても良いもんです、表参道の銀杏並木を背に境内へ。前回と違い平日早朝の参拝とあって人もまばらでゆったりまったり楽しめまして、守札とおみくじまで購入。3番の引き出しを開けると、「七転び八起き」の文字。世の中の出来事全てに不撓不屈の精神で勤め励むこと、希望が大きいほど困難もまた大きい。ありがたいお言葉をいただきました。男32歳の秋。

興奮冷めやらぬまま今度は千代田線に乗り新御茶ノ水駅まで、関西ジャズ勢期待の星・平倉初音さんレコメンドでお馴染み「エチオピアカリーキッチン」のソラシティ店まで。チキンカリー大盛り辛さ3倍、横のマダムは30倍だ40倍だと言ってましたが相当ホットで食べ応えある一杯でした。この満足度で970円は破格、JR中央線で四ツ谷駅へ足早に向かいます。

待望のジャズ喫茶巡り。

9年前に味わえなかった新たな世界線、ジャズ好きあるいは村上春樹ファンなら誰もが夢見る黄金ルートが今回実現しました。「四谷いーぐる」からの「新宿DUG」、普段コーヒーなんて滅多に淹れない主宰がまさかのハシゴ。想像通りの胃もたれに見舞われましたがしかし、かたや今年リリースの新譜と往年の名曲が高音質かつ大音量で楽しめたことは恐らく一生の思い出。

明るいうちならいくらか歩き回れるのではないかと思い立ち、新宿三丁目や歌舞伎町周辺をウロウロした後本日のお宿へと向かう。赤坂or乃木坂駅下車すれば良いものを、せっかくだからと今度は丸の内線に乗り赤坂見附駅へ。しかし昼過ぎに早くも主宰の足は限界を迎えて、チェックイン予定を1時間も早めてもらった。この辺りは是非80年代風映像と共にお楽しみあれ。

初日のお宿紹介、からのビルボード東京雑感。

ハナから外メシ想定でもって赤坂一泊、都内は2泊3日の間終始快晴に恵まれましてこの日もシャツ一枚で過ごせる陽気。お先にシャワーだけ浴び本戦へ向けコンディションを整えていきます。午後5時過ぎ、東京ミッドタウン4Fを目指ししばしお散歩。舞台下手寄りR指定席からPino Palladinoを迎え撃つ。驚くほど距離が近く、また予想以上の著名なミュージシャン達に囲まれた。

その昔イチロー選手が放った一言「お前、深いところで野球ナメてるだろ」発言の真意が今回ほんの少しだけわかった気がした、つまり我々はまだまだ浅瀬で音楽をやっていて。もっと深いところでコミュニケーションを図り、今より遥かに想像力を膨らませ目の前の音楽と対峙しなければならないと。たった1時間ちょっとの間に、色々なドラマや葛藤がありました。

老舗の焼き鳥屋で独り打ち上がって、翌9日早朝。

(※撮影の都合上、画面が上下反転する場面がございます。予めご了承下さい)

なんでもたまたま入ったお店は夏目雅子さんや島倉千代子さんを常連に持つ老舗でとにかく話題が絶えず、関西から来た田舎者は夢中になって聞いた。翌朝、赤坂から千代田線→副都心線を乗り継いで渋谷。そこから東横線で、一路元町・中華街駅まで。ライブレポは別稿にて、たっぷりお届けします。朝食は江戸清本店の肉まん、こちらも9年振りの対戦でしたがやっぱ美味。

主宰が今回の旅で必ず訪れようと心に決めていた一つのスポット山下公園、年々薄れていた記憶が一気に呼び起こされた感じ。あとはもう導かれるまま赤レンガや像の鼻パーク周辺を満喫、この辺りは是非Vlog風80年代VTRで。2日目はやに語りも冴えておりますのでおじさん嫌いな方はミュート推奨、夕方までみなとみらい〜桜木町〜馬車道近辺を満喫した。

2日目のお宿紹介、からのビルボード横浜雑感。

さすがに歩き疲れまして、15時ちょうどのチェックインからしばしの仮眠。一見ショッピングモールにも見える横浜市役所を抜けるとビルボード横浜、MoonchildとKieferを無事2ndセットで迎え撃ちました。こちらでも超有名なアーティストの方々と何人も遭遇、恐らく関西ジャズ研界隈でも最初期から彼女達の姿を追いかけてきた自負がありますが年々パフォーマンスは深化。

観客との双方向性、またブラック・ミュージックを西海岸サウンドで鳴らす意義をまざまざと見せ付けられた形でした。昼は四川風マーボー豆腐、夜はエビチリチャーハンという必勝中華リレーでもって、大満足の2日目が終了。こちらのライブレポも別稿にてたっぷり、サッポロラガーと翠ジンソーダでばちこり打ち上がり興奮のあまり明け方まで寝付けませんでした。

「Cure」を聞くために横浜へ来ました。素晴らしいアンコールありがとう。

最終日。

(※撮影の都合上、画面が上下反転する場面がございます。予めご了承下さい)

まさかの人身事故続きで、いよいよ羽田空港までの足がなくなる可能性すら浮上しましたが。なんとか3日目の予定消化、渋谷は道玄坂で思い出の味に触れた後ジャズ喫茶をハシゴして。念には念を入れ相当早めの羽田入りからの、急遽浮上したロケ地探訪案まで無に帰する素晴らしい流れでもって見事ヤケ酒。さすがに呑み過ぎましたが、なんとか伊丹空港まで戻ってきたぞ。

詳しくはVlog風手ブレ満載映像をご参照あれ、本来は浅草寺や新板橋ゆかりの店あるいは東京研修先周辺を巡るロスタイム感を演出したいと意気込んでましたが。想像以上に交通事情がキワドい感じになりましてこの辺りは次回以降に積み残し、何度でも来たいそう思わせる魅力がここ東京にはあって。新幹線が大の苦手な主宰にはもう飛行機旅以外考えられねえわー。

9年振りの東京・横浜旅、次なる目的地は。

ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。コロナウイルスあるいはインフルエンザの蔓延が懸念される昨今、さすがに今年の旅はこれで打ち止めかなあと思っておりまして。年明け頃流行病が落ち着いたタイミングを見計らって、2023年初旬に次回連載を仕掛けてまいりたいそんな所存です。候補地は名古屋、高松、鹿児島あるいは宮崎あたりを検討中。

いずれも主宰と非常にゆかりの深い土地でして、先のコロナ禍以来ご無沙汰になっているスポットばかりです。とかく人が温かく飯が美味い、お一人様には勿体ないくらいの名所をバンバン回る。そんな旅にしたいと意気込んでおります、是非ご期待下さい。それまではしばらくの充電期間、大人の修学旅行2023シーズンでお会いしましょう。

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