自主映画を、撮る。その16

本編の前にまずは、今週の「HIRUMESHI!!」のコーナーから。

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大雨なのに大行列な銘店「サトナカ」にてチキンカレー(スパイシー)大750円也、寡黙な店長と物腰柔らかい奥様!?そして店内を彩るロックな選曲も相まってえげつない満足度。塩っ辛いイメージのチキンカレーを根底から覆す、バランス感覚抜群な一杯。小麦粉不使用、鶏ガラ干し椎茸出汁昆布から生まれる食後感。心も体も温まる、食べる漢方薬とはこのこと。

以下、本編。(6月初旬執筆)

「連載休止」宣言とは何だったのか?

という訳で、連載スピード鈍化のあまりすっかり映画部の活動再開時期まで追い付いてしまいまして。敢えなくシーズン2突入です、引き続きご愛顧のほど。長らく止まっていた映画部LINEですが、ある日を境に通知が止まらなくなりまして。その理由は勿論、我々が次に目指すビッグタイトルの開催が正式決定されたからであります。

皆様、果たして覚えてらっしゃいますか。第12回連載で一瞬だけ触れた「48時間映画祭」、遂にエントリー受付開始のアナウンスが打たれました。大阪大会に先んじて東京大会からスタート、関東在住の映画部同期はどうやらこちらから参戦するようです。説明会の様子も合わせてレビューしてくれるとのことですが、そりゃあガチ勢、精鋭揃い踏みの超大型イベントですから。

丁々発止とかそういうレベルじゃないと思います。高山vsドンフライ戦ばりにこう、お互いの首根っこを掴み合ってとかそういう雰囲気なのではないかと、お前どこ中出身!?だよみたいな。冗談はこのくらいにしまして、少しずつ「コロナ禍以前」の日常が戻りつつあるということなのか。なにかこう芸事が「目の敵」にされるような危機は脱したと理解して良いのか。

「ここに居ても良い理由」?

やっぱりどこか複雑な心境は拭えませんよ。我々の最新作である『メイド・イン・甲山』こそクランクアップ後の試写まで感染者ゼロで来ましたけれど、マスクを外す時間だってそれなりに長かったですし、飲酒を伴った中打ち上げまで盛大にやりました。まだまだ市中感染が拡大していた21年末にです。およそ世間の流れとは逆行していた、それでも。

主宰同様、このコロナ禍で家族友人との離別を経験された方々が大勢いらっしゃると思います。こんな時勢だからこそ「会いに行かなければならない」存在があって「積み残しを少しでも減らす」努力をしておきたいと切に願う。それは好との映画撮影とて同じで。世間には非難されても、自ずと後悔の気持ちは少ない。でもそれは結果論に過ぎないのかもしれません。

あくまで「順調に来ているだけ」。48時間映画祭挑戦中に現場がクラスター化する、すべてはその前フリに過ぎないのかもしれません。対策を講じれば講じるほど疑心暗鬼になっていくこの感覚が完全に消え失せる日は果たして来るのか。それでもビッグタイトルを狙える権利を得たからこそ、我々は着実に「過去」を払拭していかなくては。

今一度、ルールの概観。

なんか話が暗ぇなあ!?はい、明るくてクリエイティブな話題を。つまり読んで字の如く「48時間映画祭」は企画から台本執筆、撮影、音楽、編集etc.に至るまで丸2日間で完パケするというまさに強行軍となります。いくら過去に受賞歴があるとはいえ我々も素人集団ですから、さすがにゲネプロ的な予行演習くらいはやっといて損ないかもしれません。

同時に本大会は大喜利的に「テーマ」と「絶対入れなければならない台詞」とがセットで発表されます。これもどこかの折に触れましたが、結局「過去問を制する者が受験を制する」あの理論に近い部分があるのではないか。つまり平素から大喜利力を高めておくことにより、全方位向けの対策が打てるのではなかろうかという淡い期待。きっと現実はそう甘くない。

要するに、お互い30過ぎの老体に鞭打って「丸2日くらいは寝なくても大丈夫っしょ!?」的な48時間を本戦直前どこかで確保しなければ。然るに盆休みしかなかろうまい、というのが主宰目線ですが果たして!?映画部の仲間からは恐らく非難轟々。でも冷静になって考えてみれば、平場の金土日なんかで敢行しようものならそれこそブルーマンデーどころの騒ぎでは済まない。

タイムスケジュール感(机上の空論)。

確か『メイド・イン・甲山』第一回会議の際に一度ざっくりと行程感の確認をした覚えが、これもきっとどこかの回で書き残しているはずですね。つまり例えば平場の金土日で無理くりゲネ敢行(※本戦通り17時スタート)した場合、諸々あって一応の作品完成を見るのは恐らく「土曜深夜≒日曜未明」であろうと。つまり残り数時間で足りないシーンの撮影に奔走する流れ。

なるほど理想的なスケジューリング。なぜなら主役級の拘束時間は実質土日の日中(金曜夜〜深夜は予備的)で済み、頭数さえ揃えられれば実質撮影班と編集班の2部制シフトで回せる仕組み。然るに次の課題は「賛同してくれる高校時代からの仲間をどのくらい集められるか」必然的に関西在住組中心、関東から駆け付けてくれる奇特なヤツがいたら儲けモン。

今回リモートでの参加については、やや消極的。なぜなら限られた時間でズバズバ意思決定を進めていかねばならず、少しのタイムラグや齟齬も許されない緊迫した現場となることは必至で。例えば脚本だけとか、せめて楽曲制作はとか。元来母校の映画部はそうしたスペシャリストの集合体だったはずなのですけれど、レギュレーションとの兼ね合いもあって。

その17に向けて。

ひとまずは「次回活動日」のフィックス、並びに今後の方針を詰めることから始めねば。もしかすると、いきなりクランクインの場面から連載が始まる可能性すらある。なーんにも決まっていない時点から、シーズン2などと息巻いてしこしこ書き溜めております。見切り発車感。万が一億が一連載が滞った場合は、そういうことなんだとお察し下さい。

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