虎に翼72話(重遠の孫)
寅ちゃんの見ているのは
山本「...家庭裁判所は女性裁判官に相応しい場所と言えるでしょう」
寅子「はて?
家庭裁判所の裁判官の特性は...男女は関係ないのでは..
家裁は女の場所とった思考は、いずれ必ず間違った偏見を産みます。
私は 真の女性の社会進出とは、女性用の特別枠が当てがわれる事ではなく、男女平等に同じ機会を与えられる事だと.....
田中「素晴らしい意見だ」
...けれど 今の花江には届かない...
離婚調停
...理由...
(理屈で こころ=気持ち を裁けるのだろうか? 光)
寅子「...さん、もう少し、相手の気持ちに寄り添ってみては如何でしょうか、もう少し相手の気持ちを考えて...」
(.....寅子さん...あなたは⁇?)
移動辞令に、多岐川激怒。
桂場「何が問題なんですか?」
多岐川「彼女がいなくなったら大きな痛手..」
桂場「問題は 職員一人の移動で痛手を負うような組織形態..」
多岐川「俺は絶対納得出来んぞ..」
直明「新潟かぁ 随分遠いねぇ」
花江「そお〜
だってもう、決まっちゃったんでしょぉ。
お仕事なら仕方ないわよ..」
寅子「..新潟には私たちだけで行こうと思うの。だから私と優未の二人で..
優未は私の子供だもの、置いてく訳にはいかないわ」
花江「寅ちゃんは なんにも見てない。
なんにも分かっていない。
直明ちゃんの言う通り 優未は置いてって。私が責任を持って面倒を見ますから、どうぞ寅ちゃんは新潟でお仕事に専念なさってちょうだい」
寅子「えっ何を怒っているの?
言いたい事があるなら 言ってよ」
花江「言ったて仕方がないでしょぉっ。
そう思わせて来たのは寅ちゃんよ~
この家の主人(あるじ)は寅ちゃんなんだから」
寅子「なに、その言い方、だって酷いじゃない。こっちは家族の為に 毎日必死で休まず働いてるのに」
花江「そういう態度よ
そんな風に家族に目を向けられない位まで頑張ってくれなんて、私頼んでない!
優未はあなたに甘えたくても、必死に我慢して いい子を頑張ってる。
あなたに喜んで貰おうと いい子なふりをしてる、解かる?
寅ちゃんの見てるのはね~
本当の優未じゃないの」
猪突猛進の「大黒柱」寅子には 見えない所を、花江はしっかり見ている。
頭の中の『男女平等社会』は、観ている(つもりの)『男女不平等社会』の鏡像であり、そこには『歪み』も一緒に写り込んでいる。
光