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虎に翼126話(一美)


家裁で…

佐江子美雪は昨日  警察に補導されました。
こんな お願いを佐田さんに
することは 間違ってると
わかっています
でも…美雪に このまま
娘(の美佐江)を なぞって欲しくない。  どうか…どうか…」
泣き出す祖母 佐江子
…………………
家で…

寅子「例の子 やっぱり
美佐江さんの娘だった
そして美佐江さんは
彼女が小さい頃に
亡くなっていた。

フタをしてきたものに
向き合うのは苦しいわねぇ」

航一は ・・・戸惑いながら…も
思い切って
チチンプイプイーッ
今、トモ子さんが強い意思
強い意・・……思  あ"ーぁ」
寅子の真似をして
救ってもらった お返しの
魔法をかけよう
と試みる 航一 だが…

照れ臭さに
真似し切れず
自ら撃沈…

寅子「無理をしてくれて
ありがとう」
*↑この言い方:あははは🤣
航一「はい。無理しました
無茶をしました」
寅子「でも その気持ちが嬉しいわ」
そこへ朋一
「あのう…夜  遅くごめん
電話じゃなくて 直接ふたりに
言いたくてさ
考えた結果   僕、家具職人になることにしました」
寅子「えっ」
朋一朋成を育てるために
稼ぎは要るけど
法律とは距離を置きたい

航一「思いついた時
法律を学んだ時と同じくらい
胸が熱くなったか?

朋一なった!

…………………
昭和47年5月

最高裁大法廷
総勢15名の最高裁判事が
ずらり 居並ぶ中

最高裁長官 桂場
開廷します」 

よねの弁論が始まった
「論点は誰の目から見ても
分かりきっていますので回りくどい前置きはしません。
刑法第200条 尊属殺の重罰規定は 明らかな憲法違反です。
昭和25年に言い渡された
刑法第200条の『最高裁合憲判決』
その基本的理由となるのは
『人類普遍の道徳原理』
はて、
本件に於いて
道徳の原理を踏み躙ったのは誰か⁉︎
・尊属である父を殺した
被告人ですか?
それとも
・家族に日常的に暴力を振るい
妻に逃げられ
娘を強姦し続け  子を産ませ
結婚を阻止する為に
娘を監禁した被害者である父親ですか⁉︎
暴力行為だけでも許し難いのに
背徳行為を重ね
畜生道に堕ちた父親でも
彼を尊属として保護し
子どもである被告人は
服従と
従順な女体であることを
要求されるのでしょうか
それが 『人類普遍の道徳原理』
ならば、
この社会と我々も
畜生道に堕ちた と言わざるを
得ない。
いや、畜生以下  クソだ‼︎」

桂場「弁護人は 言動に気をつけるよう」

よねは続ける
「憲法第14 条は
全ての国民が 法のもとに
平等である とし、
第13条には
全ての国民は個人として
尊重される とある。
本件は
愛する人と出会った被告人が
"全ての権利を取り戻そう"
とした際、
父親から 監禁と暴力による妨害を受けた結果であります」
声を荒げる よね
当然💢正当防衛
もしくは過剰防衛に該当する。
もし 今も尚
尊属殺の重罰規定が
"憲法第14条に違反しない"
ものとするならば
無力憲法
無力司法
無力この社会
嘆かざるを得ない‼︎
著しく正義に反した原判決は破棄されるべきです!
以上です」
               :一美   涙.涙……

この事件が どれだけ異常で、どれだけ常識から逸しているか、
侵害行為や現在の危難からの
正当防衛であることが
立証できるか

……………………
同じ頃

美佐江の娘  美雪
再び家裁に送致されて来た

        :一美



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