早食いを直せばダイエットに繋がるのは分かるけど、直せない人へ勧める2つの方法
ダイエットだけではありませんが、「早食いは万病のもと」といわれています。
「早食いは良くない」と知っていても、なぜそうなのか?を知っている人は少ないのではないでしょうか。
理由は大きく分けて3つあります。
①満腹感を感じにくい
②血糖値が急上昇することに繋がる
③消化器官を疲れさせる
「満腹感を感じにくい」は分かりやすいと思いますが、人間は噛むことで咬筋から脳の満腹中枢に刺激が伝わり、満腹感を感じやすく出来ています。
噛まずに飲み込むように摂取してしまうと、満腹中枢が満足するまえに食べ終わってしまうため、食べすぎてしまうことに繋がります。
全てのフードファイターに言えることではありませんが、フードファイト業界では自明の理。これを利用して、自分の満腹中枢が反応する前に初速で勝負するファイターが結構います。
また、糖尿病になるともらえる手帳。都民だけかもしれませんが、内科・眼科・歯科など様々な地域の医療機関が、1人に対して協力して治療を行えるように、各医療機関で行われた検査結果や治療を共有しています。
糖尿病の人は虫歯であったり、歯が少ない傾向があります。歯のトラブルにより柔らかいものばかりを食べたり、噛まずに飲み込むような食べ方をするようになると、糖尿病自体が悪化するという悪循環になります。
これを予防・改善する目的で歯科も手帳に含まれています。
「血糖値の急上昇」は、糖尿病の人ではなくても大きな問題になります。別記事でも触れていますが、食事をすれば血糖値があがり、3,4時間かけてインスリンの影響でゆっくりと下がっていきます。
問題になるのは2つ。1つが「高い状態をキープしている」こと。もう1つが「乱高下を繰り返す」こと。
血糖値が高い状態をキープしているということは、様々な原因があります。膵臓が疲弊していてインスリンが分泌されにくい状態、インスリンは分泌されているけれどそれ以上の糖分を摂取している、血糖値を爆上げする食べ物を好んで食べているなどです。
これらの症状は糖尿病や糖尿病予備軍の人がなりやすい状態ですが、今は健康な人でも「血糖値の乱高下」は日常起こっている可能性があります。
これを繰り返せば、今は健康でも将来糖尿病を発症するリスクが高いだけではなく、血圧の上昇や心疾患・脳機能障害に繋がる恐れがあります。
結構知らない人もいるので、「血糖値の乱高下」に繋がるポイントを抑えておきましょう。
①ダイエットのために食事を抜く・置き換える
②食事を抜いてお菓子を食べる
③特定の食べ物ばかりを食べる
④特定の食べ物・栄養素を極端に避ける
食事を抜いたり置き換えダイエットは古くから流行っている方法ですが、食事を抜くと血糖値が低い状態が長く続きます。その後に、消化に悪いものや糖質の多い食事を一気に摂取すると、血糖値が急激に上がります。
乱高下させるくらいであれば、食事を抜くダイエットは避けた方が体にはいいです。また、置き換えダイエットをする場合は、栄養素がまんべんなく摂取できるものを摂りましょう。
食事を抜くことで結局お腹が空いて、間食にお菓子を食べてしまう人は、食欲がまだ抑えられる段階ではないと思うので、野菜を多めの食事をしっかりと満腹になるまで摂りましょう。
食事を抜くと体を作るために必要なたんぱく質などの摂取が減るため、筋肉が減って、脂肪が残った体になってしまいます。同じ体重でも体の組成によっては、今後痩せにくくなるだけでなく、病気の要因になります。
また、一般的なお菓子による間食はカロリーと糖質の塊。栄養素が足りないだけでなく、血糖値を急激に上げます。ゆで卵や野菜、それらが苦手であれば、私が別の記事で書いた「間食」についての記事を参照して空腹感を感じないダイエットをおすすめします。
特定の食べ物がテレビで紹介されるとスーパーから数日その食べ物が消え去るという不思議な日本ですが、スーパーフードと呼ばれる食べ物であっても完全食とは言えません。
それだけを食べていれば体を保つことができる食材は自然界には存在しません。大切なことは食事を抜いたり特定の食べ物を摂取することではなく、「様々な食材を合わせて、トータルのバランスを整えること」です。
また逆に、特定の食べ物や栄養素だけを避けるのも体に大きな負担をかけます。人間の体は多くの栄養素が消化・分解されてエネルギー回路に回ったり、体をつくる成分に変わります。
それらを動かす工場の作業員になる栄養素もあります。作業員がいなければどれだけハイスピードで工場が動いても、何も生産できません。
さて、本題の「早食いを直す方法」ですが、巷では色々な方法が挙げられていますよね。
いわく、1口で30回以上噛むとか・・・。
30回いちいち数えてらんないから、「もしかめ」を1口ごとに歌うとちょうど30回以上になるとか。
いやいや、1口食べるごとにもしかめを心の中で歌っていたら、お仕事をしてる人は昼休み終わっちゃいますよね。
お子様がいる人はそれどころじゃないだろうし、現実的ではありません。
どれだけ良いことであっても、継続できなきゃ意味がない。
その意味で、私は情報を伝達する際
①再現性
②継続性
にこだわっています。
YouTubeもTwitterなどのSNSもこのnoteも、私の記事を読んでいいなと思った人が再現できること、同じようにできること。これは重要だと思います。
それと、特定の人だけができるのではなくて、社会で頑張る忙しい一般の方でも、意識すれば継続できることも重要です。
この2点で、「早食いを治すためのコツ」を2つお伝えします。
1、なるべくどんぶりにしない
これは、どんぶりにしてしまうと器に口をつけて流し込んでしまうので、1口が多くなってしまうこと。これによって、どうしても咀嚼しながら喉に流れてしまうからです。
もう1つの理由は、見た目に小皿がいっぱいある方が脳が満たされるということもあります。
例えば旅館で出てくるご飯。お盆に一人前乗っていたとしても、小皿がいっぱいで楽しいですよね。
よく考えてみるとどんぶりにしてしまったら、そんなに量は無いのですが、種類が多く、小皿にあることで噛む回数が必然的に増えます。
また、どんぶりにしてしまうとどうしてもご飯が隠れてしまい、器自体が大きくなるので見栄え的にご飯を多く入れてしまいがち。
どうしてもどんぶりを止められないのであれば、ご飯を炊いた時に1食分ずつラップして冷蔵保管しておくことをお勧めします。
2、箸をおく
早食いの人に見られる兆候として、口がまだもぐもぐしているのに、次の1口を手が準備しているというものがあります。
1口を口に運んだら箸をおいて、飲み込み終わったら次の1口を準備する。少し食事にかける時間は増えますが、1口で30回噛むよりは現実的です。
そもそも早食いを直すための方法なので、食事の時間が多少伸びるのは当たり前。その点はご容赦くださいね。
私はかなりの早食いなのですが、この方法をすることによって、今では食事をゆっくりととれるようになりました。
早食いを直すだけでも、消化に優しく、満足感が高まるので間食がやがて必要なくなります。
特にダイエット初期の時におすすめの方法なので、是非試してみてください。
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