花も咲いたよな

道のど真ん中にたんぽぽ一輪
俗にいう鼓草(ツヅミグサ) 日本古来の
いわゆる 雑草に括られた性分
だけど ちゃんと原っぱに花も咲いたよな

威厳はないけど 権力もないけど
真心の愛はほがらかに黄色に満たす

だけど気付けば飲み込まれていく
新しいタンポポのほうが美しいと
削られていく ちゃんとした愛情は
いつのまにか時代遅れになっていた

それでも踏ん張るたんぽぽが一輪
セメントを突き破り 強さを見せる
まだまだ 私は負けないと根性を
愛に費やす時間に花も咲いたよな

いつかはないけど 唯一もないけど
根の深い愛が慎ましい淡い黄色が

道の灰色に際立って咲く
空の青さにも映えて それが美しく
気付いてもらえなくても 咲き続ける
時代遅れになっても私は私

死語とはなんだろう? 流行りってなにかな?
私の真心の愛はあなたに確かに花も咲いたよな

道の灰色に際立って咲く
空の青さにも映えて それが美しく
気付いてもらえなくても 咲き続ける
時代遅れになっても私は私

外来種には今生負けない
不得意の愛でも 慣れ合うよりはいいさ
失恋に怯えたりせず 経験と
私はあなたの通る道に咲くよな

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