見出し画像

あれを探して三千里。困った!シャープペンのちっこい芯がつまった!

こんにちは。今週、こんなことがありました。

運命に導かれるかのように、“シャープペンを分解して覗き込む困ったさん”を1日で2回目撃したある日。えっ?こんな時といえばあれでしょう。そう便利なあれを探してみたのです。

みなさんはご存知ですか?今使っていますか?


Z世代に教えてもらったのは、意外な事実。


ある日。勤め先の私のデスクとは離れた別の島からため息が聞こえてきた。

「どうしよう。うーん。」
と困った顔で分解したシャープペンを覗き込むスタッフの姿。
「どれどれ」と助け舟を出そうと、そこに優しき2名が加わり悪戦苦闘。

持ち場へ向かうため席を離れたスタッフのためにと2人が頑張っている様子。自分の業務を遂行しつつもちょっと気になる向こう岸。

そこに駆け足で戻ってきたスタッフが歓声をあげた。
「ありがとうございます!やった」

そこでようやく私にも原因がわかった。なるほど。めちゃくちゃちっこいシャープペンの芯がつまっていたのか。確かにあれは困る。

退勤し帰宅するとリビングで高校生の長女が何やら格闘している。
手を洗ってパタパタとすぐに見に行った。

「えっ?どうしたん?」
「これ。出てこないから昨日から困ってるの」
見せてくれたのは4in1多機能ペンのシャープペンシル部分。

詰まってしまって普通の針やクリップの先も入らない。予備の芯で押すとまた折れてしまう。出てくるかもしれないと、カチカチ何十回ともうプッシュ済み。これは完全に職場のシーンアゲインじゃないか。

「それ、消しゴムについてるほっそい針金で出したら?」と私。
「はあ?」全く話がわからないというハテナ顔で振り向くJK。
「ついてないの?」
「ってか、お母さんの言ってるやつ自体がわからん」
サーッと冷たい空気が流れる。

待って。シャープペン利用歴5年の娘があの消しゴムについてる針金を知らないだって!?
まさか、まさか絶滅しているとか…ないよね。
早速光の速さで検索して、画像を見せた。ほらこれこれ。

「これ何?」と初めて見る文房具に驚いているJK。


Z世代に教えてもらった。
令和の今、あれはもうすべてのペンに付いているわけではないという事実を。



見つけた! 購入した。


調べると海外製製図用シャープペンシルや、一部の国産メーカーのペンにまだ採用されていることがわかった。よかった君は無事だった。

安全面でももう付けていないメーカーが多いらしい。元々プリンタのインクを購入するつもりだったから、詰替え用の針金付き消しゴムを合わせて早速ネットショップで購入。この際、型番はなんでもいい。これだよ!って見せたいし、とりあえず筆箱に1つあればいい。

ニ個入りの商品を買ってみた。
君の名は、クリーナーピン付き消しゴム。

こうして、届いた消しゴムを見せるミッションは完了。実際はこんな形なんだと驚きJKは現物を見て理解。「どうやって針金がついたま中に入るんだろう」と不思議そうにしていた。

これを筆箱に入れておけば、「絆創膏私持ってるよ」のようにいつか誰かをお助けできるかもしれない。見せることができてよかった。


そして私は結局文具店に向かった。


次女の習い事お迎え前、思いの外道路が空いていて偶然できた時間。そうだ久しぶりに文具店に寄って見ようと思いついた。実はあれから消しゴム部分がどうも気になってしょうがない。

元々mが好きなこともあって、たくさんのペンがずらり並んだ文房具店が好き。新商品に驚き、海外からのお客様へのお土産には日本の素晴らしい文房具を激推したいといつも思っている。空港にこれ凄いんですコーナーを特設したい。


自動ドアが空き、一気に涼しい空気を浴びながらさあどこだろうと店内を見渡す。えーっとシャープペンは。
あったあった鉛筆とボールペンに押されてごく狭いスペースに並ぶシャープペンたち。まるで野菜売り場の大葉や薬味が売っているあのスペースのよう。きっと必要なんだけれど、陣地が圧倒的に狭い。

おお。こんなのもあるのかと見つけたのは、細い消しゴム部分を回転させるとスティックのりのように消しゴムがせり出てくるペン。そっかそりゃあ針金はいらないか。試し書き専用コーナーで気づいた。実用的な比較的安価な商品に付いているのは今やみんな小さな消しゴムのみ。では今回買ってみた今家にある消しゴムのメーカーのペンはどうだろう。見つかるかもしれない。

ここにきて初めて型番を思い出す。その場で購入済みの商品を検索すると、もうちょっとお高めのシリーズ専用のものだとわかった。なるほどお祝いにもピッタリなラインナップ。では同じメーカーの商品は他にあるのか?

あった。日常使いの価格帯である美しいフォルムのシャープペン。試し書きコーナーでひときわ輝いて見えた。小さめの私の手にも馴染むグリップ感。めちゃめちゃ書きやすい。欲しかったクリーナーピン付き。すでに購入したものは娘たち用で、これがあれば私も“困ったさんお助け隊”に仲間入りできる。

私のお気に入り

新たな相棒を手に入れたのが嬉しくて、マスクの下でニコニコしながらレジへ向かった。この出会いのきっかけは、クリーナーピンを探した三千里のおかげ。


今回もう一つ、おまけでわかったことがある。



お気に入りの文房具って、とてつもなくQOLを挙げてくれる気がする。




お読みいただきありがとうございました。




▼ちなみに毎年楽しみに読んでいるのはこちら


いただいたサポートは娘達への図書カードに使わせていただきます。