ママの読書時間〜大好きな5人の作家のみなさん
こんにちは。
突然ですが最近本を読んでいますか?
自分時間確保の難しさに直面する子育て期。
それでもなんとか隙間時間をこじ開けて、ある日は15分を4回で1時間。またある日は寝る直前の1時間。ここ2年位コンスタントに読むようになって心が元気になりました。今日はそんな私の敬愛する作家のみなさんのお話です。どうぞ宜しくお願いします。
読書は、心のサプリメント
共感が止まらない。
若かりし頃のように、再び読書を始めた私はそれまでと全く異なる現象に気づきました。
この年になってはたと気づいたのは、会話や登場人物への共感が倍増しているという事実。
つまり歳を重ねたからこそ読んでいる間は子にも親にも娘にもなり気持ちを重ねることが出来る。そう思うと様々な場面で、なんで私の気持ちが分かるんだろう?と首がもげそうになるくらい頷き、ひたすらにその先のページをめくりました。
その時間は、全てを忘れて集中し心は別世界。共感により涙したり考えたりと大切な自分時間になりました。すると翌日、それまでよりほんの少しだけ視野を広げ前を向くことが出来る。読む前と景色がかわりました。ああいい作品だった。次は何を読もうかな。
気がつけば家族のための献立をずっと考え、洋服や日用品は家族のものばかり探している状態にある私が無意識に自分がしたいことを考えている。しかも楽しめている。これはまさに心のサプリメントだ!と感じたのです。
神5との出会いに感謝
書店で目にするいわゆる本屋大賞受賞作品・ノミネート作品など各賞に登場した作品は、多くの方に愛されていてます。これらの本との出会いは明確に読書熱を再燃させるきっかけとなりました。
第一子を出産したあの日から生まれた空白は“話題の作品を読む体験”の時計の針をすっかり止めていました。私を含めそれまで読んでいた読者が再び帰って来やすい場所は、他でもなく本屋大賞受賞作品・ノミネート作品だと実感しています。
こうして出会った大好きな5人の作家さんがいます。(なんと私と同世代!そりゃ共感がとまらないはずだ!)の方々を私の中で神5(かみふぁいぶ)と呼ばせていただいています。既にご存知の方ばかりだと思いますので、それぞれのオススメ作品もご紹介させていただきます。
○辻村深月さん・・・2018年本屋大賞受賞作『かがみの孤城』で出会い、過去の作品を巡る辻村ワールドすごろく中です。登場人物がリンクしていて驚きです。思春期の心を描くこと+ミステリー+母親の気持ちをいつも見事なまでに表現されています。最近文庫化された『青空と逃げる』は息子と生きて行くために行動する主人公に心打たれました。
○瀬尾まいこさん・・・2019年本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』で出会いました。中学校の教員をされていた瀬尾まいこさん。中学生の気持ちがとても丁寧に描かれています。家族の話が大好きです。陸上に青春をかける『あと少し、もう少し』は中高生必読です。続編『君が夏を走らせる』は親としてもかなり楽しめました。今オススメはパニック障害とPMSを描いた『夜明けのすべて』です。
○小川糸さん・・・出会ったのは『ツバキ文具店』それから続編『キラキラ共和国』を拝読し優しい中に芯のある作品が大好きになりました。映像化作品も沢山ありますね。また、エッセイも素敵なんです。さらにホスピスを描いた『ライオンのおやつ』は何度でも読みたい名作。オススメは南の島での命の誕生の物語『つるかめ助産院』です。度々こちらの作品に戻りたくなる温かい物語です。
○寺地はるなさん・・・先日こちらのnoteでご紹介させていただいた『水を縫う』は私の中でも圧倒的な存在となりました。この夏高校生の青少年全国読書感想文コンクール課題図書にもなりましたね。
多作で新作が続々登場しています。なにより、関西弁が気持ちに奥行をもたせているのですが、なんとご出身は九州。結婚後大阪に移られたようですが素晴らしい表現に脱帽です。関西ではおなじみのあの愛されるパークを舞台とした『ほたるいしマジカルランド』がオススメです。
○町田そのこさん・・・2021年本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』を読んで引き込まれました。他の作品(『コンビニ兄弟』読了)もオススメですが、こちらの作品は文章が心にダイレクトに響き救いのような温かい気持ちに触れることができます。まずは『52ヘルツのクジラたち』を読んでみてこの気持ちを味わって欲しいなと思います。
神々の対談は必見
先日の婦人公論にて素敵な対談がありました。
1日24時間は同じなのにどうやって創作しているのか。こんなにも素敵な物語で人々に影響を与えているなんて。心から尊敬しています。
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ホンマにありがとう
めっちゃありがとう
超ありがとう
感謝しかない
ありがとうございます
作品を世に出しているみなさんに握手をして感謝を申し上げたい気持ちでいっぱいです。
いい話だなあとか構成が見事な作品はこれまで沢山ありました。心に残る言葉もあり、見識が広がる素晴らしい作品にも出会いました。
しかしこれほどまでに心に直接届く台詞と文章に出会うことができたのは、同世代の上記の方を代表とする作家のみなさんの魂が込められた生きた表現のある作品に出会ってからでした。登場人物は確かにそこに存在し、まるで自身の言葉を語っているようです。
まさに今、読書第2章とも言える新しい時期にいるような気持ちでいます。本のそばには愛用のUSB充電式読書灯を置き、今夜も次女が眠る時間を楽しみに過ごしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
桜