夢が生まれる場所
先週に続いて、新しい畑にたまこさんがお手伝いに来てくれた。
お会いするのは、今日が2度目。
えっ、2度目?
Kiyocaさんもそうだが、長いお付き合いの友達の様な気がする。
西には箱根明神岳、北には丹沢の表尾根が見える畑を前に、
「いいねー、ここ。」
を連発するたまこさんと、
ベランダで育てていたプチトマトの苗を植える。
去年蒔かずに余っていた種、つるなしのインゲンの種を蒔く。
その後は、
大家さんがきれいに草刈りしてくれたのに、また元気に伸びてきた雑草を刈り取り、新しく種まきする畝を整える。
楽しくおしゃべりしながらの作業は楽しい。そして、サクサク進む。
この日も曇り空で暑くも無く、自然の中で植物と共に体を動かすことが気持ちいい。没頭できる時間だ。
そんな時間の中では、
誰もが純粋な気持ちになる。本当の自分が現れる。
「私もね、こんな自然の中で野菜作りしながら生きていきたいって思ってるんだ。」
とたまこさんが言う。
戦後の食糧がなかった時代に、
着物を持って農家を訪ね、米や野菜と交換してもらって命を繋いできたおばあちゃんの話をしてくれ、食べるって大切でしょ、食べ物があれば、どうにかなるじゃない。
とたまこさん。
そう、食べ物があって、生きていれば、
人生なんとでもなる。
やはり山登りを趣味にしているたまこさんも、山が近くに眺められる自然豊かなところで暮らしたいと言う。
その為に、
「野菜作りは、庭で育てられる物をちょっとやった事があるだけだから、
ここで、体験をさせてね。」
そんなたまこさんに、
「どんな野菜が育てたい?何か作ってみたい物ある?」
と聞くと、即答
「サツマイモ!焼き芋したい」
と返事がかえってきた。
サツマイモかぁ〜、イノシシが好きで狙われるから、作らないって決めてたけど、隣で大家さんが育てている。
「苗が売ってるか、ホームセンターへ行ってみようか?」
気持ちいい風がそよぐ梅の木の下で、ランチとコーヒーをした後、
ホームセンターへ出かける。
野菜や花やハーブの苗が売っているコーナーを覗くと、ありました。
しかし、もう日にちが経っていると見えて、ヨレヨレの苗。
シルクスィートと紅はるかが並んだ売り場から、紅はるかを買い畑に戻る。
「枯れてるけど、大丈夫なの?」
と心配するたまこさん。
多分大丈夫!
心配だけど、頑張ってもらいましょう。
さっき作った畝に、6本植え付けた。
残りの苗はたまこさんお持ち帰り、お庭で育ててみるそうだ。
「秋にはみんなで芋掘りが出来るといいね。」
「野菜作りのコツがわかったら、この辺の畑いっぱい空いてるから、一緒にやろう!」
夢が生まれ、育っていく。
自然は人を素直にさせてくれる。
頑張らなくていい。自然と共に、生まれた夢も育てていけばいい。
そんな事を思った、夢が生まれる畑💕
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