#ジャズ
本日の一曲 vol.545 マイルス・デイヴィス:ブロウ (Miles Davis: Blow, 1992)
「帝王」と呼ばれたマイルス・デイヴィス(1926年5月26日生~1991年9月28日没)さんの最後のスタジオ・アルバム「ドゥー・バップ(doo-bop)」からの曲です。
このアルバムは、1990年夏、マイルス・デイヴィスさんがニューヨークのアパートの窓を開けて座り、ストリートの音を聴いていたところ、この音にインスパイアされて、制作に至ったというエピソードがあります。そして、DJのイージー・モ・ビ
本日の一曲 vol.532 ジャンゴ・ラインハルト:雲 (Django Reinhardt: Nuages, 1940)
ジャンゴ・ラインハルト(1910年1月23日生~1953年5月16日没)さんは、ベルギーで生まれたジャズ・ギタリストです。ロマの旅芸人の一座で生まれ、十代前半から音楽活動を始めました。ところが、1928年10月26日、18歳のとき、火事に遭って大やけどを負い、左手の薬指と小指に障害が残ってしまいました。しかし、人差し指と中指の2本の指でギターを弾くというジャンゴさん特有の奏法を編み出し、ギターを弾
もっとみる本日の一曲 vol.527 高木里代子トリオ:ショパンのバラード第1番 (Chopin Ballade No.1 in G minor Op.23 Jazz version, 2022)
高木里代子(1984年9月20日生)さんは、慶應義塾大学在学中から活動していたジャズ・ピアニストです。なによりルックスが優れていることをご自身がよくご理解されており、公開されている動画をご覧になれば人気があることはすぐに納得できるかと思います。
プレイも、息をするようにピアノを弾いていて、リリースするアルバムも好セールスを記録しているようです。2022年にリリースされたアルバム「Jewelry
本日の一曲 vol.517 フェラ・クティとロイ・エアーズ:2000人の黒人が開放される (Fela Kuti & Roy Ayres: 2,000 Blacks Got To Be Free, 1980)
フェラ・アニクラポ・クティ(1938年10月15日生~1997年8月2日没)さんは、ナイジェリアのミュージシャンであり、いわゆるアフロビートの先駆者であるとともに、ナイジェリアの軍事独裁政権と闘った政治活動家でもありました。政治活動においては、軍事独裁政権の腐敗を告発し、自由・民主・平等を求め、「アフリカ人の誇り」を取り戻そうとしていました。そして、「カラクタ共和国」というコミューンを設立し、政府
もっとみる本日の一曲 vol.513 渡辺香津美:君の瞳に恋してる (Can't Take My Eyes Off Of You, 2017)
渡辺香津美さんの奥様である谷川公子さんの前回の記事より、しばらく更新がありませんでしたが、昨年末に「その3」の記事が公開されました。
大変な状況にお変わりはないようですが、少しずつ御回復に向かっているとのこと、完全復活をお待ちしております。
2017年10月にリリースされたアルバム「TOKYO WANDERER」は、弦楽合奏をバックに渡辺香津美さんがギターを弾いています。ヴァイオリンが奥村愛さ
本日の一曲 vol.475 アーマッド・ジャマル・トリオ リカ・パルパ (Ahmad Jamal: Rica Pulpla, 1956)
アーマッド・ジャマル(1930年7月2日生~2023年4月16日没)さんは、アメリカ・ペンシルベニア・ピッツバーグ出身のピアニストです。古くはマイルス・デイヴィス(1926年5月26日生~1991年9月28日没)さんの友人としてお互いに影響を与えた仲であり、最近では、上原ひろみ(1979年3月26日生)さんのバークリー音楽院の指導教授としても知られています。
本日は、1956年にリリースされたア
本日の一曲 vol.462 ルー・ドナルドソン ウィスキーを飲む女 (Lou Donaldson: Whiskey Drinkin' Woman, 2000)
ルー・ドナルドソンさんのご冥福をお祈りいたします。1926年11月1日生まれ、2024年11月9日没、御年98歳でした。
1999年11月の豪華客船クイーン・エリザベス2号でのライブ録音からで、ルーさんのボーカルも聴ける「ウイスキー・ドリンキン・ウーマン」です。
(by R)
本日の一曲 vol.455 モヒニ・デイ エモーション (Mohini Dey: Emotion, 2023)
モヒニ・デイさんは、1996年7月20日、インド・カルカッタで生まれたベーシストです。父がセッション・ミュージシャンであり、エレクトリック・ベース・ギターを手にしたのは9歳か10歳のときで、11歳のころから演奏活動を始め、天才児と言われていました(英語版Wikipediaによる)。ベーシストとして各方面から引っ張りだこの大活躍で、日本でもB'zのサポートメンバーとして演奏していました。
2020
本日の一曲 vol.446 ポール・デズモンド 10月 (Paul Desmond: October (Outubro), 1969)
ポール・デズモンド(Paul Desmond)さんは、1924年11月25日にアメリカ・カリフォルニア・サンフランシスコで生まれたミュージシャンです。12歳のころからクラリネットの勉強を始めましたが、サンフランシスコ州立大学に入学した頃からアルトサックスに持ち替えました。1943年の大学1年生の時にアメリカ陸軍に徴兵され、第2時世界大戦後、ミュージシャンとして働き始め、1951年にピアニストのデイ
もっとみる本日の一曲 vol.442 サマラ・ジョイ (Samara Joy: Reincarnation of a Lovebird, 2024)
サマラ・ジョイさんは、1999年11月11日にアメリカ・ニューヨークで生まれたジャズ・シンガーです。2021年にセルフタイトルのデビューアルバムをリリースし、アメリカの雑誌「ジャズタイムズ(JazzTimes)」で同年の最優秀新人アーティストに選ばれました。
本日ご紹介するのは、今月2024年10月にリリースされたばかりの「ポートレート(Portrait)」から、チャールズ・ミンガス(Charl
本日の一曲 vol.434 レイヴェイ フロム・ザ・スタート (Laufey: From The Start, 2023)
レイヴェイ(Laufey, 林冰)さんは、1999年4月23日生まれのアイスランド出身のシンガーです。父はジャズ愛好家?のアイスランド人、母はクラシック・ヴァイオリニストの中国人で、双生児の姉ユーニアがいて、姉妹で幼い頃から音楽教育を受けました。2018年にレイキャビク音楽大学を卒業し、2021年にアメリカのバークレー音楽院を卒業して、現在はロサンジェルスにいるそうです。
彼女のデビューシングル
本日の一曲 vol.430 チャック・マンジョーネ フィール・ソー・グッド (Chuck Mangione: Feels So Good, 1977)
みんながテレビを観ていた時代の話です。CM(=Commercial Message)、いわゆる「コマーシャル」で使われた音楽は、みんなが無料で、しかも否が応でも聴く音楽でした。
1970年代後半はCMでいわゆるフュージョンがたくさん使われ、フュージョンを誰もが聴いているという奇妙な時代でした。本日は、その時代に使われた管楽器のフュージョンを何曲かご紹介します。
アメリカのトランペッターであるチ
本日の一曲 vol.423 サム・リヴァース バースツ (Sam Rivers: Bursts, 1974)
サム・リヴァースさんは、1923年9月25日、アメリカ・オクラホマのエル・リーノで生まれ、父親はゴスペル・ミュージシャンでした。1947年にボストンに移り、ボストン音楽院でアラン・ホヴァネス(Alan Hovhaness)さんに師事しました。
1964年の40歳のときに、マイルス・デイヴィス・クインテット(Miles Davis Quintet)の一員となり、1964年7月に行われた初の日本ツア
本日の一曲 vol.398 ハービー・ハンコック スピーク・ライク・ア・チャイルド (Herbie Hancock: Speak Like A Child, 1968)
ハービー・ハンコックさんの1968年リリースのアルバム「スピーク・ライク・ア・チャイルド」は、ハービーさんのアコースティック・ピアノ、ロン・カーター(Ron Carter)さんのベース、ミッキー・ローカー(Mickey Roker)さんのドラムに、サド・ジョーンズ(Thad Jones)のフリューゲルホーン、ピーター・フィリップス(Peter Phillips)さんのバス・トロンボーン、ジェリー・
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