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本日の一曲 vol.545 マイルス・デイヴィス:ブロウ (Miles Davis: Blow, 1992)
「帝王」と呼ばれたマイルス・デイヴィス(1926年5月26日生~1991年9月28日没)さんの最後のスタジオ・アルバム「ドゥー・バップ(doo-bop)」からの曲です。
このアルバムは、1990年夏、マイルス・デイヴィスさんがニューヨークのアパートの窓を開けて座り、ストリートの音を聴いていたところ、この音にインスパイアされて、制作に至ったというエピソードがあります。そして、DJのイージー・モ・ビー(Easy Mo Bee, 1965年12月8日生)さんのプロデュースでこのアルバムを制作しました。このアルバムの録音に関わった楽器の演奏者は、トランペットのマイルスさんとキーボードのデロン・ジョンソン(Deron Johnson)さんくらいで、ほかはサンプリングを使用して制作されたようです。
このアルバムの中から「ブロウ」です。
アルバムのクレジットによると、この曲には、ジェイムス・ブラウン(James Brown, 1933年5月3日生~2006年12月25日没)さんの「Give It Up Or Turn It a Loose (1969)」からのサンプリングが使用されているとのことです。
「ドゥー・バップ」での音楽は、ヒップホップの音楽に、マイルス・デイヴィスさんの抑制されたミュートのトランペットがかぶさってくるというもので、とても痺れます。このアルバムがリリースされた当初は不評だったようですが、1993年のグラミー賞最優秀R&Bインストゥルメンタルパフォーマンスを受賞しました。
アルバムのプレイリストです。
マイルス・デイヴィスさんの音楽を紹介した過去の記事もご覧ください。
(by R)
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