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「終わりのない欲望を超えて:今、ここにある幸せ」
私はスキーを長い間楽しんできました。スキーへの情熱は、給料のほとんどをこのスポーツに注ぎ込むほどでした。
最初の一歩
初めて買ったのは、初心者用の安価な用具セット。スキー板、ストック、靴がワンセットで揃うものでした。当時の私は純粋な喜びに満ちていて、「これで十分」と心から思っていました。
果てしない欲望の連鎖
でも、状況は変わっていきました。少しずつですが自分のスキーのスキルが上がるにつれ、悪魔のささやきが聞こえるようになりました。
「もっといいものがあれば」
この思いが、私を新しい機材の購入へと駆り立てました。シーズンごとに、最新の靴や板を買い替え、「新しい靴は更に軽くなりました!」「ニューデザインの板はカーブがスムーズです」といった魅力的なキャッチフレーズに惑わされていったのです。
「欲しい症候群」との戦い
この現象を私は「欲しい症候群」と名付けています。人間は本当に欲深い生き物なのだと、自身の経験からも痛感しています。
スキーだけでなく、人生のあらゆる場面で同じことが起こります:
家を手に入れても→もっと広い家が欲しい」
広い家に住んだら→駅に近い家が理想
気づきの瞬間
ある時、私は気づいたのです。
毎年用具を買い替える必要はない。
常に外にあるものを探し求めるのではなく、今あるものに目を向けることの大切さを学んだのです。
新しいものが必ずしも幸せを保証するわけではない。この真実は、スキー用具だけでなく、人生のあらゆる側面に当てはまります。
自分自身を受け入れる
体も同じです。他人と比較して、自分にないものばかりを探しても変わることはできないのです。
その欠点だからこそ、あなたは今のあなたなのです。
完璧な体型や理想の容姿を追い求めるよりも、今の自分を受け入れることが大切なのかもしれません。
今、ここにある幸せ
今こそ、自分が持っているものに目を向ける時です。驚くほど多くの「持っているもの」が見つかるでしょう。
クラスでワークをやっていくと、メンバーさんたちは、自分にあるものが多いことに驚かれます。
そして「今ここにあるもの」に意識を向けると、不思議と心が満たされていきます。
最後に
「これさえあれば」という呪縛から解放され、既に持っている幸せに気づくこと。それは、新しい自分との出会いの瞬間かもしれません。
あなたは今、「これさえあれば」の呪縛から自由になる準備ができていますか?
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