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#あいみょん
かぎりなく優しい”死の匂い”
なんという矛盾だろうか。
楽曲のタイトルの「双葉」といえば、芽吹きだし、春だし、生命力である。
であるが、この曲を歌っているのは、死の匂いに包まれた、おそらくは父親である。『双葉』とは固有名詞であるのか、上のメタファーのようなキラキラしい存在ということの表現であるのか。おそらくは「彼」の娘であり、「彼」は、彼女に向けて語りかけている。
「サヨナラが近づいている」
男女の甘酸っぱい別れのように もっとみる
言葉にならない・・「空の青さを知る人よ」
イントロで「あいたいよ」と連呼している楽器はなんなのだろうか?
擦る系の、例えばギロみたいなものなのか、シンセの合成音なのか。
あえて歌詞に「あいたいよ」と入れなかったのは、それこそ「言葉にできない心の叫び」だからなんだろうな、と思う。
「今でも会いたいよ」と言葉にできるなら、その傷はそんなに大きくない。
傷の大きさと、相手への関係性は必ずしも比例するものではなくて、カッターで指先を切ったよう もっとみる
あいみょんの中の人は70年代生まれじゃないのか・・・「さよならの今日に」
いきなりイントロからギターが「泣く」。
あまりにもストレートなロックンロール。
オールドロックンロールとでも言おうか。
こんな どストレートなロックが21世紀にあって良いのかというくらい「古い」。
それにしても、何故彼女はこれほどの絶望を歌うことができるのか。
「失われたもの」への愛惜は、多くのミュージシャンが歌ってきた。
だが、だいたいにおいて、それはミュージシャンの年齢的なものもあり、「全て もっとみる