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さしも知らじな燃ゆるおもひを
若草の萌え出る日遠くなりにけり
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何事も変わらぬような神無月
神無くて何も変わらぬ 秋の月
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湯気薫る火酒を飲みて眠りたり
気がつけば また目覚めたり 秋の朝
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風冷えり 薬瓶倒る机かな
情かわす人も無きこと 秋灯火
あいみょんの中の人は70年代生まれじゃないのか
4本
来ぬ人を とと歳の空に数えたり しばし終わりを待つまでの間に
遠くなった気がする
来ぬ人を とと歳の空に数えたり しばし終わりを待つまでの間に
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燃やさぬゴミの袋 置き捨てられて 曙光かな
秋風も感じぬ丘にトボトボと
朝露や 乱れ髪梳く媼なり
夜も明けず つらつらと見る寝顔かな
亡き人の集いし山か 風薫
彼岸会や 暑きばかりになりにけり
埋められぬ穴ぽっかりと暁烏
汗流る 微かに涼し朝の風
ブルーハーツに救われた日よ 夏去りぬ
「さあ今こそ走れ龍馬夜明けが待っている」
おもしろきことの無き世や 早き菊
気圧病 憂しというなり 紅葉滝
最低の未来を想像(おも)う 野分ふく
パタリロとスケバン刑事と赤い牙
情けなや 断末魔もなく蝉の骸(がら)
いと眠し 野分にテレビ騒ぎつつ
漂流郵便局 夏の記憶も届きおり
秋風とふとすれ違い 歩が止まる
愚者に殺さるる我かも知れず夏絣
何者に なれたらいいなと夏休み