松関軒(京都南禅寺 天授庵)


「松関軒(しょうかんけん)」

京都南禅寺の塔頭・天授庵にある茶室。

明治35(1902)年、壇家の福本超雲氏の寄付により建立されたそうです。

千利休唯一の遺構とされる妙喜庵の待庵(国宝)写しの二畳隅炉となっています。

躙口や床の大きさなど各所の寸法、落掛の床柱近くの皮目や方立のはつり目など、待庵の姿をよく写しているそうです。

一方で、炉の大きさは一尺四寸角(約42.5cm)に改められており、小板が入れられています。

また、次の間には二枚引き違いの板戸を建てて水張口(※亭主が露地を整えたり、蹲踞に水を張ったりするための出入口)を設けるなど、実用的な変更も加えられています。

土庇の上には「松関」の額が掲げられています。

図面のように、待庵を写す際には次の間までも含めて写すのが一般的です。

(京都にある茶室をまとめています↓)

・・

▼茶室建築のおすすめ本一覧です!↓


いいなと思ったら応援しよう!

茶室建築 Tea-Room
最後までお読み頂きありがとうございました🍵 記事にスキ(♡)を押すと、「茶室建築のおすすめ本」を紹介します(&励みになります❤)