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【2002年】 就職活動、最後の面接が終わった。 見えない鎖でつながれたような 緊張感から解…
「帰るか?」 ・・・。 「行くわよ」 彼より先に足を出す。 「どこに?」 背中に聞こえた…
3.18 担当の引継ぎ、向こうでの生活の手配、 韓国語と出版に関する知識を叩き込んだ。 頭、…
2.4 「どういうことだよ」 「何が?」 外回りの後、呼び出された私は いつもの喫茶店で彼と…
【2016.1.8】 「・・韓国ですか」 新年早々 呼び出された会議室には 編集長と2人しかいなか…
2016.2.3 「先輩、」 今日も豪快な寝ぐせだな・・ 「何?」 「三上さんとケンカしたんです…
12.14 ・・・・ ・・・・・どこだ、ここ? ・・家の天井じゃない 視線だけ巡らせてみる。 見覚えがなかったけど なんとなく彼の香りがした。 三上・・ 昨日、彼の声を聞いた。 じゃあ、ここ・・ 考えながらも、 また、重くなってきた瞼・・ 「おーい」 ・・・。 「た・ち・ば・な・さん」 開いた目に映ったのは やっぱり・・三上だった。 !!っっ 勢いよく身体を起こした瞬間、 こめかみから、真横に 突き刺さったような痛みに 声が出せなかった。 脳内
12.13 「珍しいわね、レンちゃんが そんな風になるなんて」 カウンターに伏した私の頭の上か…
「・・・」 「・・・できたじゃん。」 乱れる呼吸の中、並んで天井を見上げる。 ・・・・。…
「ぱぱぁ」 両腕を広げて声の方に 女の子が走って行く。 ・・・。 「だめだろ、離れちゃ」 …
2015.12.12 街並みは、様々な イルミネーションに彩られていた。 冷たい空気を包み込むように…
「寒っっ、隠れるなら、中にしてよ」 思わず、胸の前で両腕を組んだ。 いつから、ここにいた…
無理をしていたんだろう。 病室に戻ってきた彼女は すぐに目を閉じた。 彼女が眠ったのを確…
12.15 私達は、長崎にいた。 「まあ、遠い所をありがとうございます。」 小柄な女性が出迎えてくれた。 「いえ、こちらこそ。ご挨拶が遅れました。 立花漣歌と申します。」 ここは、彼の実家。5年ぶりの帰省に 落ち着かないのか、キョロキョロしていた。 あのプロポーズから ようやく合わせられた休み。 “結婚”の報告に来た。 5年の時間が経ったのは、 実際、忙しい事もあったが、帰る度に 周囲から“結婚”の圧が増していくのを かわす事に疲れるというのも 理由の1つだっ