残り143日-早すぎた地動説(145日もあれば無知無知な理系大学生でも共通テスト世界史8割いけるんじゃないか)
今日はギリシヤ世界、ヘレニズム文化まで勉強しました。
昨日勉強したオリエント世界に比べると登場する民族が少なかったため理解しやすかったです。
また、この単元から文化に関するお話も登場しました。
初回の意気込みで「文化系のお話ならちょこっとは知っているんじゃないか」の宣言通り、なんとなく本で読んだお話も登場して授業を聞いているときのワクワク度は一番高かったです。
でもこの文化史、正直面倒ですね。
他のところはこの民族がこの民族に支配されて、そこではこんな政治が~といった感じで繋がりが見えましたが、文化史はどうもそうはいかないようです。
ギリシアの悲劇詩人
アイスキュロスは「アガメムノン」
ソフォクレスは「オイディプス王」
エウリピデスは「メデイア」
といったいわゆる1対1対応の関係のため、黙々と頭に叩き込むくらいしか覚え方がなさそうです。なんかいい方法あるんですかね?
でもでも、オイディプス王は村上春樹さんの小説「海辺のカフカ」に登場していたため、授業で触れられたときは
「海辺のカフカだ!きた!」
なんて1人で高揚していました。
さて、今日学習した文化史の中で、一応理系の人間としてぜひぜひ知ってほしい人物がいたので紹介します。
その名も「アリスタルコス」
この方は太陽中心説(地動説)を唱えた先駆者です。
太陽と地球の関係といえば中世のころまでは天動説が信じられていて、ガリレオが「それでも地球は回ってる」なんて言ってみたり(嘘という説もあり)、コペルニクス的に展開してみたりして地動説になったという話は知っている人も多いのではないでしょうか。
ですがですが、実はこの地動説はアリスタルコスさんによって紀元前には主張されていたんです。
望遠鏡もない、だれも世界1周すらしたことのない時代に太陽と地球の関係を正確に予想したアリスタルコスさん、凄すぎませんか?
しかし、この主張は地動説を主張する人たちを最後まで苦しめる敵によって強い反発を受けることになります。
その敵とは「年周視差」
年中視差とはもの凄くざっくり説明すると、「地球が太陽の周りを回っているなら恒星(自ら光ってる星)は動いて見える」というものです。ペイントで適当に作った図で見るとこんな感じ。
身近な例でいうと、右目を隠したときと左目で隠したとき、目の前の物は動いて見えます(ぜひぜひ試してみてください、楽しいです)。
目の位置(地球の位置)が変われば物体(恒星)は動くよね、ということです。
そのため、地動説(地球が動いている)なら年周視差が見えるはずなのです。
ですが、ここが宇宙の憎いところ。年周視差は確認できなかったのです。
この原因についてアリスタルコスさんの主張は「恒星は遠いから」というものでした。左右の目を隠す実験でも分かるのですが、見えるか見えないかというくらい遠いものは片目を隠してもほとんど動いて見えません。
これが年周視差が観測されない原因だとアリスタルコスさんは主張したのです。
実はこの主張、大正解です。アリスタルコスさん凄すぎ。
ですが賛同は得られず、地動説は1500年以上ものあいだ、闇に葬られてしまうのです。
・・・語り過ぎてしまいました。
実はこのお話、最近読んだ本に書いてあった内容なのです。暗黒通信団「人間ドラマとしての科学革命―天動説VS地動説の本当の物語」という本、400円+税とは思えないほどの満足感が得られる内容なので今の内容に少しでも興味を持っていただけたら一読の価値はアリアリです!
今日はローマやります。今回みたいに知ってるネタあったら得々と喋っちゃうので見てやってもいいという方は閲覧してくれると嬉しいです。
それでは
【参考】暗黒通信団「人間ドラマとしての科学革命―天動説VS地動説の本当の物語」
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