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残り134日-人もネズミも「ざまあみろ」がお好き(145日もあれば無知無知な理系大学生でも共通テスト世界史8割いけるんじゃないか)

週刊誌では有名人の不倫や失敗がたびたび記事になります。

そのような雑誌がいまだに販売されいてる以上、芸能人のゴシップは人の気を引き付けるのに一定のパワーがあるということでしょう。

トライによる世界新の映像授業は明・清の時代まで進みました。

やはり漢字が覚えられません。画数が多すぎます。

ですが目標としている共通テストはマーク式なので音となんとなくの漢字さえ覚えればなんとかなるんじゃないかと思うようになりました。よく分かりませんが「この選択肢は”県制”ではなく”県制”だから不正解」なんてことはないはずです。

さて、今回の学習範囲で気になったのは明の時代の小説「金瓶梅」です。読み方は”きんぺいばい”。

記事の冒頭でわけのわからないことを言ってるなと思われたかもしれません。ですが金瓶梅と芸能人のゴシップ、この2つには繋がりがあるんじゃないかと思うんです。

あらすじ

まずは簡単に金瓶梅のあらすじを紹介します。

主人公は西門慶という男、超絶金持ちです。彼は奥さんが4人いるにも関わらず潘金蓮という女性を第5夫人にします。しかも妻にするために潘金蓮の夫を潘金蓮と結託して殺してしまいます。結局、西門慶は僧侶からもらった媚薬を服用しすぎてしまい亡くなってしまいます。

まず、このあらすじを読んだあとざまあみろと思った人がいるのではないでしょうか。

そうなんです、金瓶梅と芸能人のゴシップは両方とも人間がざまあみろと思えるものなのです。

昔の人はお金持ちが堕落する物語を読み、現代人は芸能人のゴシップについ喜んでしまう。

今も昔もざまあみろの感情は変わらない、面白くないですか?

シャーデンフロイデ

実はこの”ざまあみろ”の感情、かっこいい名前がついていてシャーデンフロイデといいます。

さきほど、今も昔も今も昔もざまあみろの感情は変わらないと書きましたが、シャーデンフロイデはどの国の人にもある感情のようです。

中国には幸災樂禍という四字熟語があります。

意味は人の災害や不幸を願うこと。まんまシャーデンフロイデですね。

また、ローマの休日(Roman Holiday)という映画は有名ですが、実はRoman Holidayは「他人の犠牲において楽しむ娯楽(weblio英和辞書より引用)」という意味の慣用句なんです。けっこうエグいタイトルですよね。

ネズミも感じる「ざまあみろ」

ここまで古今東西あらゆるにんげんには共通してざまあみろの感情があるとお話しましたが、どうやらざまあみろは人間だけのものではないようです。

慶応義塾大学の渡辺茂さんは研究のなかでネズミにもシャーデンフロイデが存在すると指摘しています。

実験では3つの区画にそれぞれ健康なネズミ、健康なネズミ、ホルマリンを注射されて苦しそうなネズミを入れます。すると中央のネズミはホルマリンを注射されたネズミのいる区画の側に長時間滞在していたそうです。

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人の不幸は蜜の味。実感として僕のシャーデンフロイデパワーは高めのような気がするので扱いには注意が必要ですね。

今日はイスラーム世界に戻るようです。イスラームイスラームした名前が少ないと嬉しいのですが…。

明日も見てくれると嬉しいです。

それでは

【参考文献】

渡辺茂,「不公平を嫌うのは人間だけか −動物にもある共感と嫉妬−」,日本重症心身障害学会誌44 巻 1 号,p7 〜 13(2019)

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