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残り138日-教授も優しくあってほしい(145日もあれば無知無知な理系大学生でも共通テスト世界史8割いけるんじゃないか)

月曜日になりました。

映像授業では唐が滅亡しました。玄宗皇帝は楊貴妃に心を奪われて国を混乱に導いたということで恋愛はやはり恐ろしいものだと痛感しております。

Fさんの著作「20代で得た知見」には「男は女の作品」という言葉があります。

歴史の裏側ではこっそりと女性が糸を引いているのではないか。そんなよく分からないことを考えながら唐の滅亡を眺めておりました。

項羽と劉邦

さて、今回の学習範囲で今回取り上げたい話題は”項羽と劉邦”です。

昔々、今の中国があった位置には””という王朝がありました。秦を治めていたのは始皇帝という人物でしたが、統治が厳しすぎたため反乱が起こり、秦は滅亡してしまいました。

統治が厳しい → 反乱 → 滅亡

この流れ多すぎません?様式美に思えてきました。

そして秦が滅亡した後、中国の統一を目指して2人の人物が対決を繰り広げます。その人物こそ項羽と劉邦です。

やっぱり厳しい人は厳しいよね

さてさて、この項羽と劉邦ですが司馬遷の「史記」で対照的に描かれています。

項羽は武将一族の出身、いわゆるエリートですね。感情の起伏が激しく、他者に対して厳しい人物だったそうです。

一方、劉邦農民の出身。弱きものに優しく、人望がある人物。どう考えても主人公は劉邦ですよね笑。

実家が農家を営む僕としても劉邦を応援してしまいます。

そして2人の戦いは案の定、主人公要素満タンの劉邦が勝利を収め、”漢”が成立するのです。

劉邦勝利の要因としては、やはり人柄が大きかったようです。

そりゃあいつ起こってくるか分からない上司より、優しくて慕える上司に人は寄ってきそうですもんね。

僕のバイト時代の上司も感情の起伏が激しい方だったので、項羽の周りにいる苦労はお察しします。

湯川秀樹が考える理想の教授

さて、研究室に所属する僕としてはこの項羽か劉邦が自分の指導教官だったら?なんて考えてしまいます。

もちろん、僕は劉邦が指導教官であってほしいです。怖い人は怖いのでいやです。

優しさと厳しさ、教授により必要なのはどっちなのか。実はこの問いについて、日本人初のノーベル賞受賞者である湯川秀樹さんは次のように述べています。

私どもの持っている既成の概念や知識と相容れないようなものを受け入れる気持を私どもが持っていなければ、自分の心の中で、あるいは他の人の心の中で成長すべき新しい大切なものが萎んでしまうおそれがある。そこで甘さというか包容力というかオープンマインデッドネスというか、そういうものが私どもを学者の気持、学者の平素からの心構えとして大変大切になってくる。(湯川秀樹「詩と科学」平凡社 p76より引用)

少し難しいですが「厳し過ぎると新しい発想が萎んでしまうから、自分にも他人にも優しくしようねー」みたいな意味だと勝手に解釈しています。

この意見には大大大賛成です。

実験をしていると新しいアイデアが浮かぶ瞬間があります。僕の指導教官は”基本”優しいので、思いついたアイデアはそんなに抵抗なく伝えることができます。

ですがこれが厳しい先生だったらどうでしょう。自分に置き換えて考えると「こんな実験の提案したら怒られるんじゃないか、バカにされるのではないか」なんて考えて多分実験の提案をしなくなります。

自由な発想は優しさから生まれる。こんなことを項羽が知っていれば歴史は変わったかもしれません。

明日はイスラーム世界、アラビアンナイトは知っています。どんな歴史が語られるのか楽しみです。

明日も閲覧してくれると嬉しいです。

それでは

【参考書籍】





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