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残り128日-圧力とダイヤ・・・圧力ってヤな言葉(145日もあれば無知無知な理系大学生でも共通テスト世界史8割いけるんじゃないか)

みなさんダイヤモンド好きですか?

よく理系のあるあるネタで「ダイヤモンドなんて鉛筆と同じ炭素なのにどうして大金を払わないといけないんだ!」というものがあります。

気持ちは分からんでもないですが、自分の身に置き換えて考えるとダイヤなんて貰ったら引くほど喜んじゃいます。だから高くても、いや高いからこそ買う価値があるのかもしれないですね。

トライさんの映像授業は帝国主義まで進みました。僕がかねてより応援していた光栄ある孤立ことイギリスは産業革命以降アメリカやドイツに抜かれ、ついに日英同盟を結びました。積極的ボッチの幕引きです。

ボッチの先輩として尊敬していただけに残念でなりません。

今回の話題はボッチではなくダイヤモンドです。

帝国主義とダイヤモンド

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            セシル=ローズの風刺画

19世紀、南アフリカにはトランスヴァール共和国・オレンジ共和国がという国がありました。この2か国、幸か不幸かダイヤモンドがよく取れるのです。

当時、南アフリカのケープ植民地というエリアはイギリスが支配していました。ケープ植民地首相のセシル=ローズはトランススヴァール共和国・オレンジ共和国でダイヤモンドが取れると知りイギリス本国に報告。イギリス本国は南アフリカ戦争(1899)を仕掛け、トランススヴァール共和国・オレンジ共和国を手に入れるのです。

ダイヤモンドは様々な地理的な条件が重ならないと生成されません。そして運のないことに、ヨーロッパにダイヤモンドがとれる場所がないのです。

南アフリカでダイヤモンドが取れなければ・・・、ヨーロッパにダイヤモンドがよく取れる地域があれば・・・。

歴史の流れをみるとダイヤがあろうとなかろうと、そのうち支配されていた気もしなくはないですが、支配までの時間はもう少し伸びたはずです。

ダイヤが取れないなら作ればいいじゃん

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さて、化学を専攻していると「ダイヤが取れないなら作ればいいじゃん」なんてことを考えてしまいます。

そんなことを言うと「ロマンがないと」言われそうですが、ご安心ください。天然ダイヤと見分けのつかない人工ダイヤの構造は全く同じです。バレやしません。

閑話休題。もちろん当時の技術で作ることはできません。信憑性の乏しいwikipediaで調べてみると世界初の人工ダイヤは1953年ころにその合成法が発表されたそうです。

天然のダイヤモンドは岩石がドロドロにとけたアツアツのマントル内部で生成されます。石が解けたものですから、マントル内部ではものすごい圧力がかかります。

高温、高圧力、この2点を再現することで人工ダイヤが生成されるのです。

・・・「圧力」ってなんかすごい嫌な言葉ですよね。

爆薬のような名言

圧力がなければダイヤモンドは生まれない
                トーマス・カーライル

この名言どう思いますか?いい言葉ですかね?

多分意味としては「苦しい環境に身を置くことで君は輝くんだ!」みたいな感じだと思うのですが、そこから先の解釈が問題だと思うのです。

研究室に身を置く僕としては「苦しい今を乗り越えれば君は誰にも負けない強さと輝きを手に入れられる!頑張ろう」と捉えたいのですが、見方によってはこうも解釈できませんか?

人を強く、そして輝かせるためには圧力が必要不可欠!

この記事を僕の指導教官が読んでいないことを心から願いますが、自分の上司がこんな捉え方をしたら事件です。とんでもないことになります。

爆薬のような名言、捉え方次第で名言て結構怖いと思うんですよね。

でもまあ、トーマス・カーライルさんはお会いしたことはありませんがきっといい人なので、僕を鼓舞するために投げかけてくれた言葉だと信じます。あんまり悲観的にものを見すぎるのも良くないですからね。

そんなことを考えながら、次回の範囲は第一次世界大戦です。

ついにきた、という感じですね。多分化学に関するお話ができるような気がします。

今回は引用する本がなかったのでダイヤモンドの原料、炭素を含むいろんな元素を美しい写真付きで学べる本を紹介したいと思います。ほんと何時間でも眺めてられる本です。

明日も見てくれると嬉しいです。

それでは

【おすすめの本】

【参考】







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