マガジンのカバー画像

短歌集

38
三十一文字でなにしようかな。練習中です。
運営しているクリエイター

#詩

短歌 35

短歌 35

君の鳴く声をあの子に聞かせたい
聞かせたくない聞かせてあげない

短歌 24

短歌 24

手放すは
捨てるといった
意味でなく
葉っぱが落ちて
肥やしになること

短歌 18

短歌 18

気がつけば
わたしの心も
移ろって
緑の葉っぱも
紅く染まって

短歌 17

短歌 17

安っぽい
真白のシーツに
シワを寄せ
冷えたつま先
君で暖とる

短歌 15

短歌 15

匂いとは
おそろしいもの
露知らず
たった一晩
されど一晩

短歌 14

短歌 14

君の手が
触れたは昨日か
一昨日か
わたしの身体
だけが知ってる



短歌 10

短歌 10

モラルなど
つまらぬものは
ドブに捨て
君とふたり
貪り合いたい

短歌 09

短歌 09

詰まる息
抱き絞められる
苦しさが
わたしの生を
象ってゆく