【年間試飲数100本超え】日本酒好き厳選!お肉料理に合う日本酒3選
遡ること約2,000年前。
映画『君の名は。』で一躍有名になった日本酒の元祖とも呼べる「口噛み酒」が造られていた時代。
当時から日本酒は神様に捧げる神聖な飲み物として、日本人に馴染み深いものでした。
近年は世界中で「SAKE」として親しまれ、輸出量は10年間で4倍になるなど、その名が広く知れ渡っています。
そんな世界で愛される日本酒ですが、一般的にはお刺身や、お寿司、焼き魚、などのお魚料理と一緒に楽しむイメージが強いのではないでしょうか。
もちろんお魚料理とも合いますが、今回はお肉料理に合う日本酒を厳選して3本紹介します。
①味わいの力強さとワイルドさに惚れ惚れ【長珍 阿波山田65 純米無濾過生原酒/長珍酒造】
お肉料理に合わせるなら?と考えた際に、真っ先に浮かぶのが愛知県にある長珍酒造。
長珍酒造は、お肉料理に合う日本酒をたくさん取り扱っていますが、あえておすすめを選ぶなら、冷から熱燗まで楽しめる「阿波山田65 純米無濾過生原酒」です。
新聞紙に包まれたビジュアルは目を引きますが、もちろん味わいも裏切りません。
お米の濃厚なうま味がしっかりと感じられ、焼き肉のようなガツンとしたお食事にも風味が負けることはありません。
まさに食中酒といったお酒で、初めて飲んだときの衝撃が忘れられず、以来「新聞紙シリーズ」が発売されると必ずチェックしています。
日本酒を作る工程への拘りはもちろんですが、お酒が酸化しないよう1本1本丁寧に時間をかけて瓶へ詰めています。
そうしたこだわりぬかれた工程が、唯一無二の味わいに繋がっているのだと感じさせられます。
日本酒を作る工程へのこだわりはもちろんですが、お酒が酸化しないよう一本一本丁寧に時間をかけて瓶へ詰める工程も、唯一無二の味わいに繋がっているのだと感じさせられます。
②ストイックさと日本酒愛に脱帽【超王祿 直汲み/王祿酒造】
島根県にある王祿酒造は、1つのタンクから取れるお酒の量によって、希少性をラベルの左上に1~5個の星の数で表しています。
超王祿は星5つ表記のお酒で、酵母が生きているため、栓を開けた瞬間ポンっと音が鳴ります。
力強く味わいもしっかりしているのに、くどくないスッキリとした日本酒です。
超王祿はグリルしたお肉に、レモンやお酢などの酸味を効かせたソースをかけるお料理と相性が良いのではないでしょうか。
飲み方は、冷酒がおすすめです。
酒器に注いで楽しんでいただくもよし、少し冒険するならワイングラスでいただくもよし。
グラスを変えるだけでも香りの感じ方が変わり、底なし沼のような魅力に驚いていただけると思います。
王祿酒造では搾った当日に瓶詰めを行っていますが、詰めたらすぐに出荷されるわけではなく、マイナス5度の冷蔵庫で熟成させたのち出荷しています。
そのため、マイナス5度の冷蔵庫がないお店には卸さないのだそうです。
最高の味を届けたいという杜氏の気持ちが伝わる酒蔵さんです。
2024年現在、全国で取り扱いを許可された酒屋の数は42軒と少なく、ストイックさには頭が下がります。
③女性杜氏が作る豪快な飲みごたえ【京の春 益荒猛男/向井酒造】
京都府伊根町にある向井酒造は、日本で1番海に近い酒造と言われています。
「益荒猛男」は強く勇気のある男性を意味する言葉で、飲んでみると「これ以上にぴったりな言葉はないのでは?」と思うほど男性的な魅力を感じます。
漁師町として知られた土地で生まれたお酒ですが、良い意味で荒々しい味わいは、やや脂身のあるお肉料理とも相性抜群です。
常温でいただいてもその豪快さに圧倒されますが、熱燗にすると、さらに勇ましい男性を彷彿とさせる味わいが顔を出します。
ほどよい酸味が後味をキリっと締めてくれるので、飲み疲れすることなく「もう一口」とお酒がすすんでしまう1本です。
東京農大出身の女性杜氏さんが作られていて、出されている日本酒のなかには、大学と共同で造ったものもあります。
歴史の長い酒蔵ですが、古代米を使ったお酒や、梅酒のような酸味があるお酒も作られており、新たな酒造りにも積極的な姿勢も魅力的です。
日本酒とお肉料理のマリアージュをお試しあれ!
日本は減少傾向にあるものの、今も1,600軒ほどの酒蔵が存在すると言われています。
同じ酒蔵でも出来た年、お米の種類によって、雰囲気が変わる点が日本酒の面白いところです。
「昔から人々によって受け継がれてきた日本酒」
日本酒とお肉料理の相性の良さに気づいてしまったら、いつものお食事の美味しさが増すことでしょう。
一歩踏み出したら「これだ!」と思う運命の日本酒にきっと出会えるはずです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?