イタリアの名門アンティノリ

イタリアワインを買おうとするとアンティノリというワインメーカーのものをよく見かけます。

どんなワイナリーなのかなと思ったので調べてみることにしました。

アンティノリの経歴

1385年、ジョバンニ=ディ・ピエロ・アンティノリさんがフィレンツェのワイン・ギルドに加盟したところからスタート。

この「ギルド」っていうのは同業者組合の意味なので、ワインメーカーの組合ってことですね。

発足当時はアンティノリの他にバローネ・リカゾリ、フレスコバルディ、マッツェイなど、現存する大手のワイナリーが加入していたようです。

創業から家族経営を守っていて、今の当主ピエロ・アンティノリ侯爵は26代目!

三人の娘さんとともに経営を続けています。

ピエロ・アンティノリ侯爵はこれまでに凄まじい数の賞を受賞していて、歴史あるワイナリーでもまだまだ成長を続けている様子が伺えます。

始まりはフィレンツェ(トスカーナ)でしたが、今ではイタリア全体に10以上のワイナリーを持っていて、それぞれの土地に適したハイクオリティなワインを作っています。

アンティノリの所有するワイナリー

1. テヌータ・ティニャネロ

キャンティクラシコの中心にあるワイナリー。

アンティノリの名を世界に知らしめたティニャネロとソライアを生み出したところです。

2. グアド・アル・タッソ

スーパータスカンの聖地ボルゲリに位置するワイナリー。

かつてボルゲリの土地一帯を治めていた公爵の娘二人が、アンティノリ家に嫁いだことから、この土地でのワイン生産が始まったそうです。

ちなみにもう一人の娘は、スーパータスカンのサッシカイアを作り出したテヌータ・サン・グイドを所有する一家に嫁いだのだとか。

サッシカイアは設立当初から約20年間はアンティノリが瓶詰めや販売を行なっていました。

3. サンタ・クリスティーナ

コルトーナに位置するワイナリー。

代表銘柄のサンタ・クリスティーナは1946年に製造が始まりました。

4. バディア・ア・パッシニャーノ

先ほど紹介したテヌータ・ティニャネロから少しだけ南に位置しているキャンティ・クラシコのワイナリー。

修道院を取り囲むようにブドウ畑があって、とても綺麗な景観だそう。行ってみたいな〜〜。

ワイナリーの名前はその修道院の名前に由来しています。

アンティノリはこの畑を1987年に買い取って、サンジョヴェーゼを主に栽培。

テヌータ・ティニャネロに植えられている樹のクローンも栽培されているので、ブドウの品質は最高です!

5. ペポリ

アンティノリがブドウ栽培を始めてから600周年にあたる年に購入した、キャンティに位置するワイナリー。

一番最初のリリースは1988年でした。(1985vnt)

アンティノリはいくつかキャンティにワイナリーを持っていますが、ここのワインが一番スタンダードなもののようです。

この前購入したので早く飲みたいな〜。

6. ピアン・デッレ・ヴィーニェ

フィレンツェの南方、モンタルチーノに位置するワイナリー。

ワイナリーの名称は歴史ある鉄道の駅の名前に由来しています。

1995年にアンティノリが購入しましたが、製法は購入前のワイナリーに倣っているようです。

7. ラ・ブラチェスカ

ウンブリアとトスカーナの境界に位置するワイナリー。

かつての所有者ブラッチ家に由来した名前で、イタリア語の腕(Bracci)とブラッチ家の力を表現するエチケットのロゴ(剣を持った腕)が特徴的。

ワイナリーは2つの畑を持っていて、1つはモンテプルチアーノ、もう1つはサンタ・クリスティーナもあるコルトーナにあります。

コルトーナでは国際品種が作られているのに対して、モンテプルチアーノではヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノDOCGで知られるエリア。

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノDOCGはモンテプルチャーノで作られる、サンジョヴェーゼ品種を70%以上使用したワインなので、つまりこっちの畑はサンジョヴェーゼのようなイタリアの品種が作られているってことですね。

それぞれの土地が全然違う特徴を持っていて、土地の個性をよく表したワインを作っているようです。

8. ヴィラ・アンティノリ

1928年に現当主の父親によって設立。キャンティ・クラシコに位置しています。

設立当初は熟成可能なキャンティをキャンティクラシコDOCGとしてリリースしていたようですが、1931年に白ワインを発表しました。

当時、トスカーナでは赤の生産が盛んだったので、希少だったんですって。

ティニャネロなどのスーパータスカンでアンティノリが成功を納めたのは2001年で、そのあとに現当主がこのワイナリーでIGTワインの生産を始めました。

アンティノリの商品は値段が幅広いですが、その中でもこのワイナリーはお手軽に楽しむことができるワインが多い印象です。

9. カステッロ・デラ・サラ

ウンブリアの500haに渡るワイナリー。(ブドウ畑は160ha)

土着品種のプロカニコやグレケット、またシャルドネが中心に栽培されています。

1350年にモナデルスキー家のアンジェロによって設立、アンティノリが購入したのち、1985年にチェルバロ・デラ・サラをリリースし、このワインはイタリアの白ワインの歴史を変えたと言われています。

歴史の長さを感じさせる外見のワイナリーですが、醸造設備は日々進化。

冷蔵庫付きのベルトコンベアでは特許を獲得しているそうです。

10. トルマレスカ

1998年にプーリアにて登場したワイナリー。「海の目の前にある塔」という意味の名前です。

土着品種が多用されていることや手に入りやすい価格帯のものが多いのが特徴です。

内陸と、海沿いに2つの畑を持っていて、それぞれに最適な品種が栽培されています。

11. プルノット

1923年にアルフレッド・プルノットがランゲ・ワイン協同組合を買い取って経営を始めたワイナリー。

かつて、自由にブドウを買い入れて大量にワインを作るのが主流だったピエモンテに、クリュの概念をピエモンテに最初に導入して高品質なワインの生産を始めました。

バローロ・プッシアはバローロのレベルを革新的に向上させたんですね〜。

1989年に、アンティノリに経営が引き継がれました。

アンティノリが引き継いだのちに、改革が進められていきました。

12. モンテニーザ

ロンバルディアにてフランチャコルタを手がけるワイナリー。

1999年から、生産されています。

まとめ・感想

多いですね!多い!

これだけあれば確かに、イタリアワイン買おうとしたらアンティノリが多いっていうのも仕方ない(笑)

私は今のところ、サンタ・クリスティーナ、ヴィラ・アンティノリ、トルマレスカ、プルノットは飲んだことがあって、今家にはペポリとカステッロ・デラ・サラのワインがあります。

飲んだらまた書き残したいな〜。

いいなと思ったら応援しよう!