やがて訪れる春のために*読書感想文
1万円選書本、読了。
怪我をして入院したおばあちゃんのハル。
家を訪れた主人公 孫のまめ。
おばあちゃん、ハルの庭は荒れていた。
家の中も荒れていた。
お父さんと叔母さんはハルを認知症だと言い、
早く家を売りたがり、施設に入れたがる
本当におばあちゃんはそれを望んでる?
本当におばあちゃんはボケてる?
主人公 まめ は庭や家を手入れして、そこに住む。
住んでいくうちに色々な思い出が蘇る。
おばあちゃんの思いが伝わってくる。
おばあちゃんに昔、まめが伝えた【夢】ーーーー。
昔のように綺麗な花を沢山咲かせた庭でカフェを開いて、ハルを呼びたい。一緒に住みたい。
幼なじみ、隣人のジローさん、あずきちゃん、
色々な人に愛され始めた庭で
家が売れるまでの約束でついに週末限定カフェを始める。
そして、ハルをカフェに招待したーーー。
好みの作品でした。星4.5~5。
認知症についてだけど、そこまで重くなくてよかった。前向きに考えられるというか。
でも簡単には言えないよね。おばあちゃんそんなにボケてないから家に戻してあげようよ!って気持ちはあったって、誰がそばにいるのか。なにかあったらどうするのか。
施設に預けるのは、愛なのか。面倒だから押し付けているのか。
どっちなんだろう。
難しく、悲しい、そんな疑問点が読み終わりに浮かびました。
自宅でのカフェ開業に向けて、花の種類、などなど認知症の話題以外にも色々触れてるから読んでて重く感じなかったのかもしれないな。
余談だけどカフェ巡りが好きなので、自宅でカフェ開店するにはどうしたらいいかをこの本で少し勉強できたのは嬉しい誤算。笑
題名の春はハルばあちゃんの【はる】の意味もあるんだな、と読み終わってほっこり。
解説が一万円選書のいわた書店の店主さんでびっくり。
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