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謎が謎を呼ぶ茶碗
2月23日 日曜
歩いてて、ふと道路の脇に目をやると、こんなものを見つけた。
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捉え方によっては、バンクシーの絵を"ただの落書きだ"と言う人もいるし、"芸術だ"と言う人もいる。
てことは…
こりゃただの茶碗じゃぁないぞ。
一応、バンクシーファンのみな様へは、床におでこ擦り付けながら土下座かまします。
一見ただの道端に佇む茶碗だけど、私には何やら意味深なメッセージが込められているような気がするよ。
メッセージまでいかなくとも、一つや二つ物語があるのかもしれない…
この近くに長らく住んでいる、心優しいおじいさんがいた。
おじいさんが毎朝散歩をしていると、いつも同じ場所で小さな黒い子猫が一匹、こちらをじっと見ている。
母猫は、どこを探しても一向に見当たらない。
「もしかして、お前も1人なのか?」
おじいさんはその日から、毎日その子猫に話しかけるようになり、子猫もおじいさんに懐くようになった。
おじいさんの家は動物を飼えないアパートなため、いつもここに来てはお水の入った茶碗を一つ置いて、子猫がその水をおいしそうにペロペロと飲むのを隣で眺めていた。
「これからも、ここで一緒に何でもない時間を過ごそう」
それから1人と一匹は、1つの茶碗を通して、何でもないが何事にも変え難い、2人だけの時間を過ごすのだった。
みたいなね。
それにしては茶碗に溜まった水に、ちょい砂混じっちゃってるけど。
たぶんおじいさん、毎日は水替えてなさそうだけど。
だからこの説はほぼ確で違うけど。
もしくは他に何か恐ろしく、奇妙な物語があるのかもしれない。
どうしてもここで空腹に耐えきれずに米かき込んだ誰かが、満腹すぎて茶碗だけ忘れたったのかもしれない。
花咲か爺さんに出てくるような金に目のない爺さんが、「ここに茶碗だけ置いといたら、きっと誰かお金をいれといてくれるだろうシメシメ」とか思って、試しに置いてるのかもしれない。
一体誰が何のために、ここに茶碗置いたの?
道端にひっそりと佇む、謎が謎を呼ぶ茶碗。
すこぶる忙しいみなさんへ。
ぜひこの茶碗の謎解きを、う〇こする時の暇つぶしにでも使ってやってください。(土下座)